平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

羽田空港アクセス線による東京モノレールと京急への影響と対策

羽田空港アクセス線で影響を受ける東京モノレール京急の対応策を考えます

昨日の「JR東日本羽田空港アクセス線 2031年度開業ダイヤを予測する」の続編です。

今回は、東京モノレール京急への影響を中心に見てみます。

 

東京モノレールへの影響

浜松町がターミナルの東京モノレール(以下、「モノレール」)は羽田空港アクセス線(以下、「アクセス線」)新橋停車で一層厳しくなりそうです。

アクセス線は高崎、宇都宮、常磐の3路線から羽田空港直通がポイントで、上野から先の停車駅は東京、新橋だけです。

新橋と浜松町ではどうしても新橋の方が便利です。

新橋の方が東京駅寄りのため、山手線外回り、京浜東北線南行利用者は新橋乗り換えに一層変わりやすいと想定します。

アクセス線は田町付近単線の関係で15分間隔運転を縮められないのが不利ですが、モノレールの空港快速10分間隔で浜松町に引き寄せるまでには至らないように思いです。

モノレールは今後、空港連絡から途中駅乗降を重視した生き方に変わっていくことも考えられます。

空港快速は設定自体が見直される可能性があります。

少なくともノンストップを見直し、天王洲アイル、流通センター、天空橋など、途中駅停車を設定すると思われます。

 

モノレールの強みは列車の行き先判別が不要なことです。

全列車が羽田空港行き、浜松町行きなのは分かりやすく便利です。

これに対してアクセス線は、東京や新橋で東海道線との列車の行き先判別、京急でも品川はもとより、羽田では品川方面と横浜方面との判別が必要です。

「行き先は全列車羽田空港(浜松町)一つだけ!分かりやすい東京モノレール」などの触れ込みでPRしてはどうでしょうか。

また、浜松町-羽田の片道IC運賃492円は、京急品川からの292円と比較して高すぎます。

アクセス線運賃は不明ですが完成後、現状の運賃ではさらに不利になることは確実です。

JR東日本の経営傘下でもあることからアクセス線とモノレールの往復乗り分け切符、往復割引切符やフリー切符等の設定が望まるところです。

 

京急への影響と対策

蒲田以南、横浜方面から羽田へは京急の独擅場です。

エアポート急行の20分間隔と途中停車駅の多さは惜しいですが川崎、横浜からの羽田直通は京急だけの利点です。

横浜以南(以西)の東海道線根岸線横浜線相鉄線から羽田も横浜で京急が取り込めます。

横浜側から羽田への直通急行の利便性を前面に出すこと、また快特で蒲田乗り換えであっても羽田へ早く着くことを併せて伝えた方がよいと思います。

 

羽田空港直通の都営浅草線、京成、北総沿線は継続して京急選択と思われます。

京成、都営浅草線と一体で、羽田空港京急、成田空港は京成、両空港を結ぶ直通快特の存在を協調宣伝してもよいように思います。

東海道新幹線沿線からは現在同様、品川経由の京急ですが、今後のリニア開通も品川ターミナルになる分、京急にとって追い風になります。

京急は現在、品川駅ホームの地平化工事中であり、完成後はJR線からの乗り換えのしやすさから、羽田を含め京急全線への利用促進になると期待されます。

 

山手線から羽田へ京急品川経由が継続する駅としては、渋谷からの地下鉄銀座線新橋乗り換えアクセス線コースを除き、大崎-代々木の各駅が安泰と思われます。

 

アクセス線競合による東京モノレール京急の新たな施策展開に期待します。