JR東海の在来線特急の本数と運用区間継続の話です
毎年のJRダイヤ改正の都度、一喜一憂していますが今回、どうなるかと気になっていたことの一つに、JR東海の特急が他社区間に乗り入れる列車の見直し、廃止のことがありました。
具体的には、高山線「ひだ」の岐阜-大阪と飛騨古川-富山、紀勢線「南紀」の新宮-紀伊勝浦、JR東日本関連で東海道線「踊り子」の熱海-三島でした。
◆「ひだ」
2016年3月まで中央線特急「しなの」が名古屋から大阪まで乗り入れていたことから、大阪「ひだ」は、高山-大阪の行き来を名古屋経由の新幹線に誘導するかと思いました。
大阪「ひだ」は3両編成です。
車両がキハ85系からHC85系になるので、なおさらです。
それが、新車に置き換わっても大阪直通を継続したのは嬉しいことでした。
また、「ひだ」の富山乗り入れは、名古屋-富山の4往復需要と、「しらさぎ」米原経由では金沢乗り換えもあることから、今後も継続が期待されます。
◆「南紀」
紀勢線「南紀」の新宮-紀伊勝浦は以前から新宮折り返しの噂を耳にします。
JR西日本管轄の白浜-新宮は、利用者数の厳しさが公表されています。
そのような中で、「南紀」の紀伊勝浦乗り入れが継続されたのはよかったと思います。
◆「踊り子」
JR東日本からJR東海に乗り入れる東海道線「踊り子」の熱海-三島(修善寺)間も気になっていました。
JR東海の管轄区間は熱海-三島16.1km、所要時間は最短13分に限られます。
東京-修善寺は新幹線三島乗り換えで誘導したくなっても無理はありません。
東京から修善寺への直通列車の一定需要、伊豆箱根鉄道駿豆線との連携の兼ね合いもあるのでしょうか。
JR東日本は「踊り子」185系を2021年3月で廃止しました。
それを機に修善寺「踊り子」存続が気になりましたが、E257系を後継として修善寺側にも5両編成を用意したことで光が見えました。
E257系で2往復を維持しつつ、他客期は臨時1往復の修善寺「踊り子」増発を見たいものです。
その他、JR東海在来線特急の主役「しなの」を筆頭に、身延線「ふじかわ」、飯田線「伊那路」、御殿場線「ふじさん」(小田急車両)も、2023年ダイヤ改正後も今のままの姿で頑張りを期待します。