平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

山陽新幹線の列車運用効率化案 ひかり・のぞみがこだま役も兼ねる方法

ひかり・のぞみがこだまの役目も果たすことで山陽新幹線の列車運用を効率化する案です

昨日の「山陽新幹線『こだま』の利用促進策を考える」の続編です。

昨日は列車ダイヤの改善、特急料金の見直し、企画切符の提案、列車設備、外観の魅力向上に触れました。

今回は、「ひかり」「のぞみ」が「こだま」の役も担うことにより、山陽新幹線の列車運用の効率化を図るものです。

具体策として以下の2点があります。

 

◆(1案)岡山「ひかり」を博多まで延伸し、山陽「こだま」の役目も担う方法

東京-岡山の「ひかり」は新大阪-岡山間は各駅停車で、「こだま」の代役にもなっています。

この岡山「ひかり」をそのまま博多まで各駅停車で延伸し、新大阪-博多の「こだま」の役目を担うものです。

新大阪-博多、岡山-博多の「こだま」は日中の運用を設定しないこととします。

これにより岡山、広島などでの長時分停車はあるにせよ、山陽新幹線内の全区間での相互移動に対応できます。

課題は山陽での実質「こだま」列車で16両編成による輸送力過剰の点ですが、山陽内の全駅から博多、新大阪、東京へ直通することが利用促進効果を生み出します。

また、日中の新大阪と岡山での「こだま」折り返しを考えなくてよいことにより、列車運用は効率化されます。

新倉敷新尾道、三原、東広島、新岩国、厚狭、新下関の利用者とって毎時、新大阪、博多直通列車があることはプラスに働くはずです。

山陽区間各駅停車「ひかり」での東京-博多全線の所要時間は約7時間です。

 

◆(2案) 広島「のぞみ」が岡山-広島を、博多「のぞみ」が広島-博多の「こだま」の役目も担う方法

この項は具体例で書きます。

東京10時03分発「ひかり507号」岡山行き → 新大阪~岡山間各駅停車 → 岡山14時02分着 → 14時05分「のぞみ67号」到着 → 14時06分発「のぞみ67号」発車 → 岡山~広島間各駅停車 → 広島15時23分頃着 → 15時27分「のぞみ29号」博多行き到着 → 15時28分「のぞみ29号」発車 → 広島~博多間各駅停車 → 博多17時11分頃着

新大阪-博多直通の「こだま」利用者は岡山と広島で各駅停車型の「ひかり」「のぞみ」に乗り継いで移動するものです。

現在の所要時間と比較すると、

「のぞみ67号」の場合、東京10時48分発→岡山14時05分着までは同じ。

岡山14時06分発→(現在)広島14時42分着が、(岡山-広島各駅停車により)15時23分頃着になる。

東京-広島速達利用者は、毎時2往復の博多「のぞみ」になります。

「のぞみ29号」の場合、東京11時30分発→広島15時27分着までは同じ。

広島15時28分発→(現在)博多16時30分着が、(広島-博多各駅停車により)17時11分頃着になる。

東京-博多速達利用者は、東京毎時12分発の博多「のぞみ」になります。

 

(2案)の課題は「のぞみ」が山陽区間の末端で各駅停車になることです。

これが「のぞみ」の高速化イメージを無くし、後続「のぞみ」に抜かれるので、JR東海JR西日本にとっては論外のアイデアかもしれません。

一方、JR東日本の「はやぶさ」は大宮-盛岡で仙台のみ停車の最高速列車であっても、盛岡-新函館北斗は各駅停車になります。

大宮-盛岡と盛岡-新函館北斗ではまったくの別の列車なのですが、JR東日本は同一列車として割り切っているわけです。

はやぶさ」の割り切り方を広島「のぞみ」の岡山以西、博多「のぞみ」の広島以西にも採り入れるものです。

広島、博多の速達「のぞみ」は現在よりも毎時1往復ずつ減りますが、逆に「のぞみ」通過駅から東京直通の魅力が新たに生まれます。

 

全体としては、1案の岡山「ひかり」博多延長の方が混乱はないと思われます。