平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東海道新幹線車内販売全廃後、駅弁購入に変化はあるか?

上り博多→東京よりも、下り東京→博多の方が車内販売利用条件では便利

昨日の拙「東海道新幹線普通車車内販売全廃による全国的な波及影響を考える」の続編です。

今回は、車内販売がなくなった11月以降に、東海道新幹線に乗車の際、どのような対応変化が起こってくるかを想定してみました。

 

「のぞみ」の途中駅でホーム売店の駅弁購入に走れるか?

新幹線乗車での悩みの一つは、いささか贅沢な話ではありますが途中停車駅でホーム売店への駅弁駆け込み購入ができないことです。

1駅の停車時間の基本は1分、新大阪は2分です。

名古屋、京都は2分停車もありますが、秒の表記はしないので1分停車と思っていた方が無難です。

 

売店に近い号車、ドア位置を事前に調べておいて、ドアが開いたらすぐに駆け込んでICカード等で即時精算し、再び列車に戻るのはリスクが大きく、お勧めできません。

仮に目の前に売店が位置していたとしても、他の利用者の順番待ち状態だったらリスクはさらに増します。

売店の店員に対して、せわしなく精算を急がせるのも感心できません。

最低限、途中駅で4分以上停車する列車の方が安心ですが、「のぞみ」で叶えることはできません。

博多発東京行き最終「のぞみ64号」の新大阪4分だけが唯一の例外的長時間停車です。

東京-新大阪を「ひかり」にすれば、各停車駅での「のぞみ」退避時間を活用して駅ホーム売店での駅弁購入は比較的余裕を持って購入できます。

 

東京-新大阪間乗車の場合

「のぞみ」で2時間30分以内であり、店舗数も豊富なので買いはぐれることはありません。

ただし、自分のこだわりの銘柄が売り切れまたは仕入れ前で購入できないことはあります。

その際は他の銘柄への頭を柔軟に切り替えましょう。

事前に何も用意せず、発車直前に列車に飛び乗って車内販売を当てにしている習慣の人は、2時間30分だから降りるまで我慢するかということになりそうです。

ただし、食事、駅弁はともかく、飲料は持っていた方が安心です。

 

下り東京→博多間乗車の場合

東京-新大阪のような2時間30分我慢では対応できないので、新大阪までに食事を済ませたい時間帯の場合は、東京駅で事前購入してかの乗車が必需の要件になります。

 

人気商品は売り切れることもあります。

東京駅の外へ出てデパートか、駅構内連絡通路か、新幹線ホーム上か、それとも予め東京駅以外で用意していくか。

飲料は冷たい物か、温かい物か、常温でも気にしないか。

つまみ、菓子類はどうするかを決めます。

新大阪まで予め用意していた飲食類で間に合えば、新大阪から車販があることは精神的に大きな安心感と言えます。

 

上り博多→東京の場合

前半の博多から新大阪までは車販があるので、事前に購入しなくても安心できます。

問題は新大阪-東京の後半区間です。

予め博多で用意しておいた駅弁を、新大阪出発の2時間30分以降に飲食するのはあまり感心実用的ではありません。

特に夏場は食品が傷みやすいため、パン類等の方が比較的安心できそうです。

岡山出発後に車販の駅弁を購入できればよいのですが、売り切れもあり得ます。

広島を出た時点で車販から早めに購入しておくか、広島の車販なら博多で購入しても大差ないと思うか、いずれかになりそうです。

博多-広島の時間差は約1時間、広島-岡山は約40分差です。

その意味で、東京-博多の飲食事情は、上り列車の方が飲食に悩みが生まれそうです。

 

東京-博多を「ひかり」「さくら」の乗り継ぎはどうか?

東海道区間を毎時2往復の「ひかり」にすれば、途中駅での「のぞみ」退避が5分以上生まれるので、途中駅ホームでの駅弁購入は余裕が生まれます。

また、山陽区間の「さくら」は一部列車を除き、後続の「のぞみ」通過待ちがありません。

その意味で、東京-博多を「のぞみ」でなく、「ひかり」「さくら」の組み合わせにするのはどうかという考えが浮かんできます。

「のぞみ」との所要時間差は東海道区間で平均約25分差、山陽区間で8分差です。

ただし新大阪で最少でも20分以上の接続待ち時間はあります。

そのため東京-博多全区間では約6時間を要します。

東海道は「ひかり」、山陽は「のぞみ」の組み合わせか、東海道が「のぞみ」、山陽が「さくら」の組み合わせで、新大阪での駅弁購入の余裕を持たせる場合は全線で5時間から5時間20分になります。

ちなみに筆者は、指定席が2&2席で「のぞみ」退避がなく、所要時間に大差ない山陽区間「さくら」の方を選びます。

 

山陽区間で車内販売を当てにするなら

「のぞみ」は6・11・12号車が望ましい号車位置です。

16両編成の中央にいる車内販売員がワゴンで回る際、スタート地点に近い号車なので、売り切れになる確率が低いからです。

7号車はビジネスパーソン向け「S Work車両」になったため、一般観光客は乗車対象外になりました。

 

駅弁のことでそんなに悩むくらいなら、福岡→羽田の飛行機ということにもなりそうです。

博多から福岡空港は地下鉄で5分、便数は56往復(東京・品川-博多「のぞみ」は31.5往復)、飛行時間約1時間40分(「のぞみ」は約5時間)、航空4社(日本航空全日空スカイマークスターフライヤー)のサービス比較も楽しみがあり、飛行機への後ろ髪は引かれそうです。