成田線は3路線あるため、遅延や運休時にどの区間なのか判別しにくい
成田線は佐倉-松岸の本線を基本として、成田-成田空港の空港支線、成田-我孫子の我孫子支線の3路線の総称です。
空港支線、我孫子支線を単に空港線、我孫子線と呼ぶ関係者や鉄道ファンも多いようです。
現在、品川・東京-成田の列車は総武快速線と、上野東京ライン常磐快速線・我孫子支線列車の2つの経路で走っています。
距離は総武快速線経由75.2km、我孫子支線経由76.8kmでほぼ同距離です。
所要時間は我孫子支線が全線単線の事情もあり、総武快速線経由の方が短くなっています。
一口に成田線といっても実質的に3路線あるため、「成田線の列車に遅れが生じています」「運転を見合わせています」というだけでは、本線の佐倉-松岸か、空港支線か、我孫子支線か、3路線すべてか、判別しにくい点があります。
ここで、3路線ある成田線の各線に副愛称を付けて、利用者に分かりやすくしてはどうでしょうか。
佐倉-松岸は成田本線、空港支線は空港線、我孫子支線は我孫子線での表記、案内をしたらどうかと思います。
成田本線、我孫子線の呼称は、地元沿線でも案外定着しており、受け入れやすいと思われます。
千葉-佐倉では、単に本線と言えば総武本線を指しますが、成田に入れば本線と言えば成田本線を指すことが当然のように感じられます。
一方、国鉄時代からの本線定義上では、成田線は総武本線の支線であって本線には区分していないため、堂々と成田本線とは言いにくい事情があると思われます。
その背景はともあれ、我孫子側で我孫子線の呼称が受け入れられるならば、我孫子線(我孫子支線)に対する成田本線(佐倉-松岸)という位置づけ、呼称も伝わっていくだろうと思います。
話は戻りますが今回の件は、要約すれば成田線での遅延や運転停止等の際はその該当区間も明確に伝えてほしいと、改めて各方面にお願いするものです。