四国の鉄道の独断偏見のベスト10選です
JR四国関連で連続5回目ですが、今回は四国の鉄道から独断偏見の10選です。
勝手な自己満足の好みによるもので、一般の人の嗜好からはかけ離れていますので予めご了承ください。
全国の観光地選択の中で世間一般には四国を訪ねるケースが少ないのが残念で、もっと四国に行ってほしい判官贔屓があります。
昨日の四国新幹線にしても、山陰、東九州、羽越などからも風の便りで新幹線の声は聞こえてきます。
四国はがんばっている姿を外へ向けて情報発信してほしいと感じます。
1 瀬戸大橋線
青函トンネルとほぼ同時期に完成しましたが、瀬戸大橋はトンネルでなく橋で良かったと感じます。
青函トンネルの暗闇一色に比べての閉鎖間と、大橋からの展望の開放感が対照的です。
四国新幹線が仮に明石海峡や紀淡海峡で造るとすれば海底トンネルになるのは確実です。
児島-宇多津が橋で良かったと感謝したくなります。
全国的に数少ないループ線が貴重です。
九州にあった山野線のループ線がなくなり、上越線の2つのループ線もいつまで残ってくれるか、トンネルだけの下り線単線使用にされないか、不安要素があります。
ループ線が残ると安心できるのは北陸線敦賀-新疋田の上り線だけです。
土佐くろしお鉄道の川奥信号場ループ線もいつまでも残ってほしいと祈らずにいられません。
余談ですが、信越線横川―軽井沢の碓氷峠は廃止されましたが、急勾配用機関車老朽化も廃止要因の一つであり、もしもループ線で建設して機関車が不要だったら、電車単独走行で残っていなかったか、碓氷峠よりも更に急勾配の箱根登山鉄道の単独電車事例もあるのにと悔やまれます。
有名になり過ぎて自然さや孤独感が薄れていますが、駅ホームから瀬戸内海の眺望は四国随一です。
伊予灘線区間は利用が少ないため、JR四国が今後についての動きがある可能性もありますが、残してほしい区間です。
「伊予灘ものがたり」の頑張りに期待します。
予讃線高松-伊予市の電化区間の中で、海岸線を行く2区間です。
一つが、海岸寺-津島ノ宮-詫間5.5kmは、高松に近い海岸線です。津島ノ宮臨時駅付近で津島神社本殿への橋が見え、歩いて渡りたくなる光景です。
そして、大西-大浦17.4kmが続きます。海岸風景が連続し、山越えとは対照的な開放感です。
坪尻と新改は以前の土讃線で触れましたので重複は避けますが、ループ線と並んで貴重なスイッチバックが土讃線に2カ所あることは財産です。
記念、坪尻には観光列車企画で光が当たっていますが、新改は2つの観光列車の間にあり、過去のまま、自然の姿で残っています。
残してほしい鉄道文化財設備です。
坪尻同様、新改にも土讃線観光列車が足を延ばすスイッチバック体験企画が望まれるところです。
6 山越え急勾配区間
土讃線土佐久礼-影野は、急勾配と戦う気動車と、勾配の後、安和駅で見る海岸風景との組み合わせが鉄道ならではです。
予讃線、下宇和-立間の法華津峠、八幡浜-伊予石城の笠置峠は33‰勾配で四国最大です。
7 阿佐海岸鉄道
鉄道線路と道路の両方走行可能な全国唯一のDMV(デュアル・モード・ビークル)が走ります。
阿波海南文化村-道の駅宍喰温泉を走る中で、阿波海南-海部-宍喰-甲浦では鉄道線路上を行きます。
土曜・休日は室戸岬、海の駅とろむまで行く便も1往復あり、ごめん・なはり線の奈半利に近づきます。
満席になると乗れなくなるので事前予約が必須です。
通常なら全区間道路走行となるところ、鉄道線路のある所は線路を活かす発想は喜ばしく、利用を盛り上げたい路線です。
8 JR四国の観光列車
「伊予灘ものがたり」(予讃線松山-八幡浜)、「四国まんなか千年ものがたり」(土讃線多度津-大歩危)、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」(土讃線高知-窪川)、「藍よしのがわトロッコ」(徳島線徳島-阿波池田)、「しまんトロッコ」(予土線。トロッコ車両乗車は江川崎-土佐大正)、「アンパンマントロッコ」(瀬戸大橋線。トロッコ車両乗車は児島-坂出、児島-琴平)、「鉄道ホビートレイン」(予土線)など、観光列車が豊富です。
提案ですが、時には変化を持たせて年に数日、「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の3列車の、固定した走行区間を互いに入れ替えるのはいかがでしょうか。
列車内でのサービスの違いや四国列車の豊富さ、他地域へも顔を広められ、また別の効果があるのではないでしょうか。
トロッコ列車も同様です。
単なる邪道と一蹴するかどうかはJR四国にお任せします。
全線にわたり、最新の高架橋から見下ろす海岸風景が連続し、明るく開放感があります。
御免駅から山越えに向かう土讃線上り線とは対照的です。
最後は四国の未来を思わせる光景で締めます。
宇多津駅から瀬戸大橋線に向かう列車、瀬戸大橋から宇多津に入ってくる列車を見ると、四国に夢を描き、四国頑張れという応援気分になります。
※写真は本文と無関係です。