飛行機で旭川へ行く時 旭川空港手前の新千歳空港-旭川を列車移動の心理
将棋界話題の藤井聡太八冠と鉄道については、これまでにも何回か書かせていただきました。
2023年8月23日付け、拙「将棋界話題の棋士の鉄道話(その2)」では、3年連続の徳島での対局において、過去2年間は車による淡路島経由で訪れた経過の中、岡山経由で新幹線から瀬戸大橋線、高徳線経由の話題に触れさせていただきました。
藤井八冠の話題を各種見ていくうちに、過去の新聞記事情報になりますが、
旭川で将棋対局の際、旭川空港での降機でなく、手前の新千歳空港で降り、札幌経由で旭川まで列車で向かう選択をしてエピソードです。
以下、2年以上前の話題であり、拙記事の徳島と旭川は時系列的に逆ではありますが、ご了承ください。
当時の新聞記事の中から一部を引用させていただきます。
(以下引用)
「鉄道大好き」の藤井は、新千歳空港からJRで旭川というルートを希望した。「北海道内の鉄道に乗る機会を得られて良かった。北海道らしいのどかな風景が車窓から広がって楽しい時間を過ごせた。今回はメジャーな路線。機会があったらローカル線も乗ってみたい」。前日会見では、笑顔を交えながら大一番を前にすっかりリフレッシュした様子だった。
(以上引用)
藤井聡太八冠の鉄道好きな一面を感じる内容でした。
新千歳空港-旭川は2016年3月まで直通特急が運転されていましたが、新千歳空港-札幌での利用者増加に伴い、特急車両の新千歳空港乗り入れが廃止され、札幌乗り換えが伴うこととなりました。
2021年当時は快速「エアポート」で、普通車指定席はグリーン車にほど近い座席のuシートとなっており、新千歳空港から札幌へuシートで移動と思われます。
札幌-旭川は網走、稚内への特急は除く2種の特急のいずれかと想像します。
一つは「ライラック」で車両は789系0番台の6両編成、普通車指定席1.5両、半室グリーン車です。
指定席は旭川側の先頭1~2号車です。
もう一つは「カムイ」で789系1000番台の5両編成、普通車指定席はuシートで後部の4号車に位置します。
「ライラック」の半室グリーン車か、「カムイ」のuシートか、乗車時間帯によって変わってきますが、いずれに乗ったか、車窓をどのように観察されたか、興味深いところです。
途中、岩見沢での室蘭線、滝川での根室線、深川での留萌線、旭川での宗谷・石北・富良野の各路線の線路分岐や、稚内、網走、富良野行きの列車案内、時刻表表記なども観察されたかと思われます。
今後、九州各地での対局の際には、福岡空港で降りて新幹線や特急で現地へ向かうだろうかと想像が広がります。
四国でも松山、高知なら徳島と同様に岡山から瀬戸大橋線、予讃線・土讃線経由、宇和島・宿毛・阿南方面なら松山・高知・徳島の各空港から列車かと思いを巡らせます。
以下は筆者個人の話です。
旭川、徳島へ行くなら新千歳空港経由で旭川までは列車、徳島なら岡山から瀬戸大橋・高徳線経由で列車を選択するタイプなので藤井八冠の鉄道観に共感を覚えます。
上野-青森、東京-九州は夜行列車世代ゆえ、「はやぶさ」「さくら」「みずほ」というと新幹線よりブルートレインが先に浮かびます。
遠距離でも全区間新幹線や特急が好みではありますが時折、飛行機に乗る方と列車の良さを再認識するという、飛行機の逆の利点も感じます。
空港の待ち時間があっても飛行機の時間短縮効果を知れば、列車から遠ざかるのもやむを得ません。
また、空からの視界、離陸と着陸の迫力、空港や機内サービスにも捨てがたいものがあります。
飛行機には失礼な表現かもしれませんが、飛行機に乗るのも鉄道愛好の面から見て、両者それぞれの良さを感じる意味で悪くはないと感じています。
(※ 記載にあたり、