平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

将棋界話題の棋士の鉄道話(その4)愛知から函館本線「山線」日帰りは可能?

愛知-中部国際空港新千歳空港-函館線山線区間乗車-愛知の日帰り可否を検証

将棋界話題の藤井聡太八冠と鉄道については、これまでに3回書かせていただきました。

新たな話題として、2023年11月10日・11日の第36期竜王戦7番勝負第4局が小樽市内で行なわれて勝利し、竜王タイトル防衛の前後に、函館本線の山線に乗る機会があれば、早いうちに乗ってみたい旨を語っていました。

小樽市内でのインタビューということもあろうかと思いますが、藤井八冠から函館線の山線の路線名と区間を挙げられたことに改めて共感を覚えます。

複数の新聞等でも取り上げられていますが、その中で、「山線」に乗るとしたら日帰りでは、藤井八冠の地元である愛知県まで戻れないとの記事を見かけました。

長万部発着列車は下り4本、上り5本の状況ゆえ、一瞬は納得したものの、果たして日帰りは不可能かを見てみました。

今回は、長万部-小樽の函館線の山線区間(以下、「山線」)について、八冠の地元、愛知県瀬戸市から中部国際空港新千歳空港経由で山線の乗車し、同日中に愛知には戻れないかを検証してみました。

なお、愛知県瀬戸市と言っても複数の駅がありますが、ここでは名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅を基点に平日ダイヤを基本としました。

 

新千歳空港→南千歳→東室蘭長万部→「山線」→小樽→新千歳空港回りの場合

尾張瀬戸5:23発 → 名鉄瀬戸線 → 大曽根5:51着、6:02発 → JR東海、中央線 → 金山6:11着、6:17発 → 名鉄常滑空港線 → 中部国際空港6:51着

 

中部国際空港7:45発 → スカイマーク761便 → 新千歳空港9:25着

または(同上)8:00発 → ANA701便 → 9:45着

 

新千歳空港11:18発 → 南千歳11:21着、11:27発特急「北斗10号」 → 長万部13:17着、13:29発「山線」倶知安行き → 倶知安15:02着、15:17発「山線」小樽行き → 小樽16:27着、16:32発快速「エアポート172号」 → 新千歳空港17:50着

 

新千歳空港19:20発 →JAL3118便 → 中部国際空港21:10着

または(同上)19:20発 →ANA714便 → 21:15着

 

中部国際空港22:07発 → 名鉄ミュースカイ → 金山22:31着、22:42発 → 大曽根22:50着、23:08発 → 尾張瀬戸23:37

 

以上、列車と飛行機が順調であることを前提に、日帰りは可能でした。

 

なお、函館空港から函館線で長万部→小樽へ行くコースの方が藤井八冠の好みかと察しますが、飛行機直行便が少なく、長万部発列車ダイヤとも合致しませんでした。

 

新千歳空港→南千歳→小樽→「山線」→長万部東室蘭新千歳空港回りの場合

尾張瀬戸5:23発、飛行機で新千歳空港9:25または9:45着までは前記と同じです。

ここでは9:25着の便として考えます。

小樽発「山線」列車は10:53発に限られます。

そうなると新千歳空港9:30発快速「エアポート95号」で小樽10:47着が限度となります。

新千歳空港9:25着の便でも間に合わないことになります。

時期によっては、スカイマークの時間帯は中部国際空港7:20発→新千歳空港9:00着の時期もありますが、新千歳空港9:30発列車に乗れるかどうかは難しいところです。

なお、その次の小樽発は15:05発で、長万部は18:32着。

長万部19:19発「北斗19号」で南千歳21:05着では飛行機に間に合いません。

長万部から函館空港を目指しても、長万部19:15発→函館20:39発で、飛行機は終わっています。

 

以上ですが、実際には藤井八冠がこの日程で日帰り旅行をするとは思えないものの、愛知の地元からの「山線」日帰りの可能性の可否として探ってみました。

函館線は新函館北斗長万部区間も、新幹線札幌開業後の旅客列車運行は難しくなっています。

中部国際空港から函館空港に降りて、函館線で大沼、駒ケ岳、噴火湾の車窓を見ながら「山線」に向かいたい気持ちを察します。

 

将棋対局のほかに、「山線」乗車を果たした後の感想も期待したいと思います。

 

※写真は本文と無関係です。