「しおかぜ」出雲市へ多客期臨時延長、381系四国乗り入れ等、何点かを提案します
JR四国関連の6回目です。
今回は本州側への四国特急PR、話題づくりの話です。
予讃線電化区間の高松・岡山-松山の特急は8600系と8000系電車で運用されています。
高松-松山は「いしづち」、岡山-松山は「しおかぜ」で宇多津-松山では両特急が併結運転するのが特徴です。
宇多津18時以降の下り列車に限り多度津で分割しています。
電車特急「しおかぜ」15往復のほか、気動車特急でも土讃線「南風」14往復、「南風」と併結で高徳線「うずしお」2往復が瀬戸大橋線経由で岡山まで乗り入れます。
「南風」「うずしお」は2700系、2000系で、四国島内の「うずしお」の一部は2600系、185系も充当されています。
1日29往復、毎時2往復の岡山発着により、岡山でもすっかり定着しています。
一方、岡山では伯備線「やくも」、山陽線・智頭急行線「スーパーいなば」も発着します。
岡山での特急の話題は現在、ほとんど「やくも」に集中しています。
来春273系4連11編成、44両投入を前に、置き換え目前の381系に注目が集まっているためです。
伯備線381系は投入後40年が経過しましたが、国鉄色リバイバル編成、スーパーやくも色編成、パノラマ型グリーン車編成など、バラエティに富んでいます。
381系の後継273系も注目を集めることは確実で、岡山では当面、「やくも」の話題、人気が続きそうです。
JR四国の8600系・8000系も個性的な先頭車外観や車内の快適な居住性など、もっと注目が集まってもよいはずですが、岡山では地味に映るのは残念です。
8600系・8000系は381系・273系と同じ振り子式制御の点で、伯備線に乗り入れる要件を備えている直流電車です。
そこで「しおかぜ」の一部を伯備線に臨時列車として延長設定はできないものでしょうか。
伯備線の話題が当面続く中で米子、松江、出雲市で見る四国の電車特急は注目度があり、四国への関心が高まると思います。
伯備線では381系、273系とは違う振り子装置の揺れを体感します。
次に、JR四国で381系「やくも」車両の一部を買い取ることは出来ないでしょうか。
車齢40年ゆえに維持費や部品確保等の問題がありますが、岡山-琴平の設定などで、四国に目を向けてもらうのはどうかと考えます。
JR東海ではキハ85系4両を京都丹後鉄道に譲渡したとの話題がありました。
2両は部品確保用と伝えられています。
381系はキハ85系とは車齢がかなり異なりますが、話題性という点では共通すると思います。
他に臨時特急区間として特急のない赤穂線経由で姫路乗り入れ、観光用に山陽線倉敷、尾道乗り入れも考えられます。
いずれもJR西日本の理解、協力が前提の話です。
「サンライズ瀬戸」は琴平延長運転の時もありますが四国島内だけの乗車は出来ません。
日中、高松-琴平・観音寺・松山などの区間で「サンライズ瀬戸」に体験乗車してもらう企画も考えられます。
山陽線、伯備線の乗入が困難ならば観光特急「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」を地域で運転しない日に岡山-琴平に設定するのが効果的と考えます。
同じ振子式と言っても381系は自然振り子式、273系は車上型制御付き自然振り子式、8000系・2700系・2000系は制御付き自然振り子式、8600系・2600系は空気ばね式車体傾斜式とされており、それぞれの明確な相違点まで理解は及びませんがご容赦ください。
さて、そんな中で4月8日から観音寺市内の宿泊施設「四国遍路の駅 オハネフの宿 なは 瀬戸」オープンのニュースがありました。
2014年で営業を終了した、肥薩おれんじ鉄道阿久根駅前にあった2人用個室「デュエット」とB寝台車の計2両を、雲辺寺ロープウェイ山麓駅の駐車場内に移設し、宿泊できるようにしたもので、元は寝台特急「なは」として走っていました。
場所は高松自動車道大野原インターから車で15分、雲辺寺ロープウェイ付近と案内されています。
観音寺駅からの鉄道アクセス案内は、雲辺寺ロープウェイの索引では見当たりませんでしたが、1日2往復のシャトルバスを運行予定との情報もありました。
観音寺駅から約12km、タクシーで雲辺寺ロープウェイ山麓駅まで約24分、土讃線三縄駅からは10.5km、地図で見ると観音寺駅と土讃線阿波池田駅の中間のイメージです。
鉄道ファンは訪ねてみたいところです。
※写真は本文と無関係です。