青春18きっぷと北海道オプション券でも不便な津軽二股と奥津軽いまべつ接続
青春18きっぷ(以下、「青春18」)で本州から北海道へ向かう時は、北海道新幹線オプション券(以下、「オプション券」)により、津軽線津軽二股駅で北海道新幹線奥津軽いまべつ駅に乗り換え、新幹線で木古内まで乗車後、道南いさりび鉄道で五稜郭のルートとなっています。
津軽線は2022年8月の大雨により蟹田-三厩間が不通のため、蟹田-津軽二股は代行バス又はわんタクの利用になります。
しかしながらこのルートで、オプション券を使って北海道へ向かう人はどの程度いるでしょうか。
かつて北海道新幹線開業前、青春18で快速「海峡」で青森-函館が乗車できました。
「海峡」から特急「白鳥」に変わった後も、蟹田-木古内で自由席乗車が可能でした。
それが北海道新幹線により津軽二股-奥津軽いまべつ-木古内乗り継ぎに変わりました。
JR北海道は青春18での北海道新幹線乗車を最小限にしたかったのでしょうが、津軽二股、奥津軽いまべつの両駅はともに停車列車が少なすぎ、相互の接続も配慮されていません。
津軽二股-奥津軽いまべつルートでは、青春18での北海道訪問者は開拓できないと思われます。
少し目先を変えて、本州から四国と九州連絡の普通列車本数を見てみます。
岡山-高松の快速「マリンライナー」は平均34往復、下関-門司の普通列車は56往復です。
これに対し本州-北海道の普通列車乗り継ぎは実質10分の1前後の本数です。
本州から北海道は新青森-新函館北斗間13往復の北海道新幹線でという姿勢を感じるダイヤです。
JR北海道は青春18で北海道を訪ねる利用者に対し、もう少し配慮してもよいのではないでしょうか。
青春18で鉄道の良さに目覚めた人も多くいる、鉄道界に貴重な商品だからです。
そこで提案ですが、青春18で新青森-木古内の新幹線乗車を認めてはどうでしょうか。
現在のオプション券は2.980円です。
奥津軽いまべつ-木古内の新幹線と、木古内-五稜郭の道南いさりび鉄道との運賃、料金は合計4,180円で、割引率は28.71%です。
一方、新青森から乗車時の運賃、料金は合計6,250円です。
新幹線乗車区間の新青森-木古内のオプション券価格は、仮に前記割引率で当てはめると約4,460円です。
新青森乗降による利便性向上と時間短縮効果を、4,460円にどの程度加味するかは言及しません。
一方、北海道&東日本パスの場合、新青森-新函館北斗を4,000円の特定特急券で乗車可能です。
これはJR東日本とJR北海道の2社の企画切符であり、連続7日間有効だからこそできる措置とも言えます。
青春18はJR6社共通なので、新青森-新函館北斗をオプション券で乗車可能にするのはすぐには困難としても、新青森-木古内は認めてもよいのではないかと考えます。
※写真は本文と無関係です。