盛岡-青森往復や、JR東日本だけ連続5日間乗車で青春18より得です
夏旅行の定番として青春18きっぷ(以下、「青春18」)がありますが、北海道&東日本パス(以下、「北東パス」)の存在も頭をよぎります。
JR全路線乗車可能、乗車日自由、複数人数同時使用可能という使い勝手のよさから青春18を購入する方が多くなります。
北東パスの方が青春18よりも勝る点は何かを整理したいと思います。
〇 青春18の乗車対象期間よりも長いこと(7月1日から9月30日までの毎日)
〇 北海道&東日本パス北海道線特急オプション券(以下、「北海道オプション券」)購入により、新青森-新函館北斗-北海道内の新幹線と特急に乗れること(※8月1日から8月19日は不可)
※ 青春18の新幹線乗車は奥津軽いまべつ-木古内で、津軽線、道南いさりび鉄道との接続は不便。
加えて、新幹線奥津軽いまべつへの接続駅である津軽線津軽二股駅は災害により列車の発着無し。
以上により、北東パスの新青森-新函館北斗新幹線乗車の方がはるかに便利。
〇 子ども用があること
〇 IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行に乗れること
〇 JR東日本、JR北海道に特定しての連続乗車であれば安価になること
〇 JR東日本だけの乗車でも5日連続乗車で青春18より安価になること
〇 IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道は、それぞれの全区間(青森-目時、目時-盛岡)に乗車すれば安価になること
・IGRいわて銀河鉄道:盛岡-目時2,420円
・青い森鉄道:目時-青森3,170円
一方、青春18よりも不利な点としては連続7日使用、JR東日本とJR北海道以外のJR路線は不可、複数人数同時使用は不可ということがあります。
青春18と北東パスの1枚当たりの単価
青春18:2,410円(12,050円÷5回)
北東パス:11,330円、子ども用5,660円
・7日乗車の場合:1,618円(子ども用808円)※端数切捨。以下、同。
・6日乗車の場合:1,883円(子:943円)
・5日乗車の場合:2,266円(子:1,132円)
・4日乗車の場合:2,832円(子:1,415円)
・3日乗車の場合:3,776円(子:1,886円)
以上のことから、
・5日以上の連続使用なら北東パスの方が青春18より安価
・子ども用は3日以上の連続使用なら北東パスの方が安価
これらを考え合わせると連続5日間以上(子ども用は3日以上)なら、北海道に行かずJR東日本だけでも青春18より得になります。
連続5日以上の普通列車(鈍行列車)乗車ができるかどうかが分かれ目です。
盛岡-青森の割引切符との比較
北東パスでの盛岡-青森は、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道乗り継ぎで1往復するだけでほぼ元が取れます。
正確には盛岡-青森は片道5,590円、往復11,180円で、北東パス11,330円には150円分だけ届きませんが。
北東パスの連続7日間活用法の一環としては、盛岡-青森乗車は有効な使用方法です。
なお、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道では、盛岡-青森の片道用と、2日間有効のフリー切符があります。
盛岡→青森の「青森割引切符」、青森→盛岡の「盛岡割引切符」はいずれも片道用で、本来の5,590円に対して、それぞれ3,500円の価格です。
「もりもりフリーパス」は盛岡-青森で2日間有効の乗降自由な切符で、本来の11,180絵に対して5,500円の価格であり、半額以下です。
両鉄道独自の割引切符は北東パス使用時ではない、別の機会での使用としましょう。
(余談)7日(または5日)連続で休めるか?
以下は余談です。
北東パス使用の前提として、7日間を連続して休める状況(職場や学校)にあるかどうかがポイントです。
JR東日本乗車だけの場合、5日以上なら青春18と比較して、元が取れますが、土・日曜・祝日休みの人は前後の平日2日が休めるかどうかです。
長期連続休暇により英気を養って仕事に反映する発想は、日本の社会ではどこまで実践できているのだろうかと。
その点、青春18の方が連続乗車でなくても希望の日に乗れる自由さでは優ります。
※写真は本文と無関係です。