平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

701系を楽しむ方法とは?

羽越線村上-酒田をGV‐E400系、酒田-秋田を701系で乗り継ぐと一長一短が伝わる

7月2日の拙「東北701系電車 3席単位で仕切板と握り棒設置を」の続編です。

筆者には判官贔屓の傾向があります。

東海道・山陽新幹線でいえば満席の「のぞみ」より、空席傾向の「こだま」が気になります。

東海道線で東京から沼津方面に向かう時、国府津に着くとJR東日本の15両編成の横にひっそりと停まっているJR東海の沼津行き2両編成に後ろ髪を引かれます。

中央線「あずさ」で岡谷-塩尻を行く時、辰野経由のルートに栄枯盛衰を感じます。

 

光の当たらない列車、不評の多い車両、形式を見ると逆に同情心が沸き、情が傾いてきます。

東北の701系もその一つです。

嫌う人が多くいる反面、好む人が少ないので、かえって慰めたくなってきます。

東北へ青春18きっぷ北海道&東日本パスで鈍行旅行する際、総勢266両の規模の701系乗車を避けることはできません。
それなら701系の個性を受け止めた方が旅は楽しくなります。
 
高速運転のことは前回で触れましたが、701系の良さ、持ち味はあるでしょうか。
ワンマン運転ゆえ、前面展望がしやすいこと。
・別線複線と架線の状況がよく見えること。
・モーター音が個性的であり、高速運転ならではの音も持ち味であること。
・仙台、盛岡、秋田の所属車、田沢湖線用、IGRいわて銀河鉄道用、青い森鉄道用など、地域によって車体色や座席色に変化、個性があること。
ロングシート20m車ゆえの、車内の広い解放感
ロングシートであっても、前側目線の車窓を見ようという南阿蘇鉄道と同じ発想転換
・主幹制御器がツーハンドルマスコン(運転士のブレーキハンドルが、左側だけのワンハンドル一体型でなく、205系電車タイプの固定型ブレーキハンドル)であることの懐かしさ。
・〇〇にも三分の理ではありませんが、一般論としてどんなものにも良さはある、短所は裏返せば逆に長所にもなること
 
羽越線に乗ると、村上-酒田はGV‐E400系気動車になります。
座席はクロスシート(2&1列)は3区画、その他はロングシートセミクロスシートです。
酒田-秋田は701系です。
GV‐E400系気動車の2&1列クロスシートは、空いていれば問題ないですが、混んでくると片側のクロスシートが1列配置のため着席率が低下し、立つことが多くなります。そこまでしてでも2&1列クロスシートはあった方がよいか、2&2列クロスシートがよいか、701系タイプのロングシートがよいか。
一部時間地の混雑だけを考えてロングシートのみにすべきでない、増結すればよいということになるでしょうか。
増結すればよいとしても、鉄道側にとっては日中は基地で眠る列車を多く保有すると路線全体の収入と経費増との兼ね合いが出てきます。
大都市の都市間輸送とローカル区間とを同じ尺度で同列に論じることはできないと考えます。
2&1列クロスシートロングシートに変えることでそれが解決できるとするならば、ロングシートに理解を示してもやむを得ないのではないかと思います。
羽越線で秋田→酒田を701系、酒田→村上をGV‐E400系で乗り継ぐと、701系の広さ、解放感、持ち味が伝わってきます。
 
しなの鉄道北越急行の高速運転見直しの波紋
しなの鉄道北越急行では線路保守、維持管理経費の節減のため、最高速度を下げています。
この影響が701系の走行路線にも波及してこないかと気になります。
貨物列車が多く走ることと、羽越線では特急も加わるため、そこまではないかと思うものの楽観はできないと思います。
 

※写真は本文と無関係です。