平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東北新幹線仙台-盛岡各停「はやぶさ」は各停区間の料金加算見直しを

仙台-盛岡所要74分でも所要39分と同じ割増料金は不合理では?

はやぶさ」は東北新幹線の最速達列車で、宇都宮-盛岡では時速320km/h、大宮-宇都宮では275km/h運転を行ない、東京-盛岡を最短2時間09分で結んでいます。

その後、東京-盛岡の「やまびこ」の一部が「はやぶさ」に変わりました。

東京-仙台は上野、大宮以外は通過となり、速達化された半面、仙台-盛岡は各駅停車型(以下、「各停型」)の「はやぶさ」も誕生しました。

仙台-盛岡間ノンストップの通常「はやぶさ」は所要39分ですが、各停型「はやぶさ」は最大1時間14分を要し、速達型よりも最大35分遅い所要時間になっています。

 

特急割増料金は速達対価

東京-盛岡の特急料金は、2時間09分の列車と2時間48分の列車が同じ「はやぶさ」ゆえに通常よりも520円の割増料金で設定しています。

仙台-盛岡間で各停型「はやぶさ」と「やまびこ」の所要時間を比較してみると2分しか違わない列車もあります。

それでも東京からの速達による恩恵(時間短縮)ということで、古川-盛岡の乗降客にも割増をしています。

時刻表冊子では東北新幹線のページに「仙台-盛岡間の途中駅に停車する列車で同区間を相互に利用する場合に限り、自由席特急券で普通車をご利用になれます。」との案内があります。

つまり、仙台-盛岡間の途中駅に停車する「はやぶさ」で、仙台-盛岡の相互間での乗降ならば、自由席特急券で普通車の空席に乗ることができます。

仙台-盛岡で一ノ関だけの停車列車でもこれが適用されます。

古川・北上停車型、古川・一ノ関・北上停車型の「はやぶさ」も同様です。

ただしいずれも、同区間内であっても指定席利用の場合は「はやぶさ」割増料金となります。

東京側からの特急料金には適用されません。

 

そもそも「はやぶさ」の割増料金は時間短縮に対する対価です。

仙台-盛岡間各停型「はやぶさ」では、東京から古川-盛岡間利用の人にとっては、直通速達の利便性はありますが、仙台以北の区間単独で見れば時間短縮の恩恵は受けていません。

その意味では、割増料金は東京-仙台相当の320円が適当ではないかと考えます。

 

仙台-盛岡各停型「はやぶさ」を「はやて」にしてはどうか?

とはいえ、同じ「はやぶさ」で料金が2種類になるのは混乱して望ましくないという意見も分からなくはありません。

そこで東京-盛岡の時速320km/h運転列車で、仙台-盛岡間各停型、仙台-盛岡は速達料金加算をしない列車として「はやぶさ」でなく「はやて」としてはどうかと考えます。

仙台-盛岡で一ノ関のみ追加停車する「はやぶさ」はノンストップ型の所要39分に対して44分で、差は5分です。

それでも「はやぶさ」を「はやて」にして割増料金を取らないのかという議論が出てきます。

結論として、同区間完全各停型「はやぶさ」に限って「はやて」とし、割増しないのが鉄道側、利用者双方の理解が得られやすいのではないかと考えます。

古川・一ノ関・北上停車型は「はやぶさ」で継続するものです。

一貫性がないといわれるかもしれませんが、鉄道側と利用者側の利害を平均化するとこの結論になろうかと考えます。

1駅でも途中停車駅があれば「はやぶさ」ではないということになると、東海道・山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」の西明石、姫路、福山、徳山、新山口停車なども議論の対象になってきます。

 

現状では、各停型「はやぶさ」の割増料金520円が不満ならば、速達型の「はやぶさ」か、「やまびこ」乗ればよいということになりますが、「やまびこ」の各停型「はやぶさ」化は徐々に増えていくのではないかと想定します。

その分、「やまびこ」の選択肢は少しずつ減ります。

そうした意味で各停型「はやぶさ」の仙台以北料金加算見直しについて、JR東日本には今後の検討課題としていただければと思います。