平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

銚子電鉄の新車両導入 平穏無事な経過を願って

ファンそれぞれが周囲に迷惑をかけない冷静沈着な行動と配慮で

2023年7月11日のJ-CASTニュース銚子電鉄、久々の新車両導入で『予想合戦』白熱 社長はヒント公開『多分、あっちの方です』」を見ました。

7月9日に開催した銚子電鉄開業100周年記念の「銚電まつり」で、同電鉄社長が2024年2月を目途に準備を進めていることを明らかにしてから、譲渡する側の鉄道会社や電車形式、車両番号を予想する情報が増えるようになりました。

こうした予想も鉄道趣味の楽しみの一つであり、北陸鉄道浅野川線アルピコ交通上高地線、静岡鉄道など既に具体的な路線名が想定されています。

 

その後、「多分、あっちの方です」が独り歩きをしているような気もします。

机上であれこれ想像する範囲ならよいのですが、2024年2月近くになると気持ちがエスカレートしてくる結果、現場での写真撮影等でのトラブルが心配になってきます。

先般、2023年6月3日18時頃、東北線蒲須坂-片岡で上野発青森行き臨時「カシオペア」が線路脇での人の立ち入りを見つけ、非常ブレーキをかけて緊急停車しました。

撮影者が現場を逃げ去る光景まで報道されました。

現在の「カシオペア」編成は撮影機会の少ない列車であり、牽引するEF81形機関車も先行きの長い車両でないことが重なってこのような事象が発生したかとも思われますが、線路に近づくという論外な行動が実際に発生すると、銚子電鉄の車両入替が何もなく平常に行われるかと心配になってきます。

 

話は戻りますが、銚子電鉄の新車両導入におけるファン行動の流れは人により異なりますが概ね、下記のようになろうかと思います。

〇 新車両編成に伴う行動

譲渡する鉄道会社の予想・確定 → 譲渡される電車形式の確定 → 車両番号の確定 → 当該車両の移送前の撮影 → 車両の移送方法、移送経路での撮影 →  銚子電鉄への搬入後の撮影 → 搬入後の車両整備時の撮影 → 仲ノ町構内の試運転撮影 → 本線試運転撮影 → 正式な本線走行後の撮影 

〇 代替廃車編成に伴う行動

廃車編成の確定・撮影 → 正式廃車までの間の乗車や撮影 → 廃車 → 廃車時の姿の撮影

以上の経過終了後、撮影行動は一段落するかと思います。

 

いささか上から目線的な言い方ではありますが、鉄道ファンの方々には銚子電鉄車両への新車入線、代替え廃車車両における写真撮影や列車乗車の際、熱い気持ちを一歩抑えて、冷静沈着な行動をしてほしいと願います。

鉄道側への問い合わせの自粛、立ち入り禁止区域等でのルール厳守、撮影時における鉄道側、公共の場所、地元の人の土地、周囲の人等への配慮が求められます。

鉄道の安全運転に支障をきたす行動は論外であり、鉄道関係者や沿線の人、ファン相互でのトラブル、もめごとは避けてほしいと思います。

 

近年はさよなら運転、ラストランを行なうとファンが集中するため、鉄道側はあえてさよなら運転列車を設定せず、細々と定期運用をしながら自然消滅の形で消えていくケースも見られるようになりました。

人数が多くなるほど集団心理が働き、個人の冷静さが失われがちになることも背景にあると思われます。

いわゆる赤信号を多くの人が渡る心理変化です。

繰り返しになりますが、さよなら運転是非、現車両の処分や保存等の鉄道側照会は自粛し、会社側のサイトや駅の掲示で結果を受け止める受け身姿勢でいたいと思います。

 

えちごトキめき鉄道の455系導入時のように、予め鉄道ファンの行動を見越して、鉄道側が自ら撮影の機会を作り、ルールを守る前提での撮影会を行なうのも一方法です。

銚子電鉄の場合、関係者の人手の規模、撮影場所の構内の規模等が異なり、同じ手法は取れないかと思いますが、ファンが多く来ることを歓迎する中で、ルールを守り周囲に配慮する前提で平穏無事に経過することを願っています。

(※今回の記載にあたり、J-CASTニュースを参考にさせていただきました。