鉄道事業の旅客運賃の上限変更認可申請について、新京成の今後を考えます
新京成が2023年2月17日付けで国土交通省に上記申請書を提出しました。
申請内容から今後の姿を想定してみたいと思います。
なお、拙ブログではこれまで、新京成に関する思い、将来への予測や意見等を何度か掲載させていただきました。
筆者の関心のある箇所の部分のみであり、過去の記事と重複する箇所もありますがご了承ください。
◆主なポイント
①運賃の上限変更認可申請であるが、上限運賃と実際の実施運賃とは異なる(上限運賃よりも運賃が下がる)可能性はあること。
②バリアフリー整備は、内方線整備とホームのかさ上げであり、ホームドアは含まれていないこと。
③6両編成の更なる減車(5両化、4両化)は計画にないこと。
④企画商品(企画乗車券)の実施
・デジタルチケットの導入
・鉄道開業150 周年記念 京成グループ鉄道4社共通一日乗車券(2022 年度)に類似した企画切符
⑤昭和末期から平成初期にかけて多編成導入した8800形の代替えを定期的及び継続的に行うこと。
⑥既存車両のVVVFなど機器更新を行い、併せて省エネ化を実施すること。
次に筆者の将来予測です。
⑤の、8800形の老朽化進行で、車両の代替えを定期的、継続的に行うことについて。
8800形の80000形置き換えは毎年1編成が限度と思われます。
2023年度から2026年度までの8800形の置き換えは2編成と予測します。
2023年度又は2024年度には8814編成の、8800形最後のリニューアルが待っているからです。
2023年度は8800形は廃車せず、2024年度から2年に1編成単位の廃車、80000形の新製ではないかと考えます。
運賃変更申請状況の経営の中、毎年度1編成単位で新製経費を組むのは難しいのではないでしょうか。
廃車の順序は、2022年11月3日の「8800形将来予測」でも触れましたが、明確な根拠はない前提で今後、8805、8806、8808、8804、8809、8811の順と思っています。
⑥の、既存車両に関してもVVVFなど機器更新を行い、省エネ化を実施することについて。
既存車両とは、8800形リニューアル化計画の中で8802、8803、8807、8810、8812~8816の9編成に、今後さらに追加する編成があるという意味ではないと思います。
前段の、8800形の代替えを定期的、継続的に行うとの箇所と、どこで線を引いているのか分からなくなるからです。
ところが2022年11月に、8815編成が機器を更新しない車内リニューアルのみで登場したため、8800形リニューアルの方向性が分からなくなりました。
最後のリニューアル化と思われる8814編成が今後、8815編成同様、機器更新はしないのか、機器更新するかが注目されます。
予測としては前者で、機器は更新しないと思います。
更新すると8815編成だけが機器更新しない結果になって、将来の方向性が微妙になるためです。
8814と8815の2編成が機器更新のないリニューアルの後、この2編成は次の全般検査での機器更新リニューアルをする可能性は薄いと思われます。
次の全般検査の年度になると、車体側の老朽化があって、先行きの活躍年数を考えれば80000形置き換えと考えます。
つまり既存車両のVVVFなど機器更新とは、N800形のことと受け止めています。
今後の車両の方向性は、
8800形従来機器6編成の順次廃車(8814、8815編成を除く) → 80000形の代替新製 → N800形5編成の機器更新リニューアル順次開始 → 8815、8814編成の廃車 → 80000形の代替新製 → 8800形リニューアル編成の順次廃車 → その時点で全26編成が必要かどうかを検証。利用状況によっては80000形代替編成数を減らす → 新京成の全編成数を多少減少?させて80000形と、機器更新のN800形の2編成で運用
なお、80000形の機器内容は京成の形式状況、すなわち3100形の新京成版で継続するか、3200形の新京成版に切り替えるかによって変わる。
以上が勝手な予測です。