自分が旅行する時は大丈夫、非常時はその時に買えば済むと気軽に考えるか
2023年8月16日現在、大型台風の影響により東海道・山陽新幹線をはじめ、各地で列車の運休や大幅な遅れが生じています。
計画運休もあり、列車の運転再開までの間、駅で運転開始を長時間じっと待つ間は体力、忍耐との戦いにもなります。
駅で列車に乗る前ならば駅の外に出るという行為はとれますが、駅間の途中で列車が長時間停まって列車内だけの世界になるとそうはいかなくなります。
外部連絡や情報収集のためのスマホバッテリー容量、食料、飲料等、いろいろなことが気になってくるものです。
ひとまず最寄り駅に到着さえすれば、駅ホームに降りるという精神的な解放感は得られますが、列車内での閉じ込めは非常に不安です。
トンネルの多い新幹線でのトンネル内の長時間停車は閉鎖感、不安感をあおります。
台風や降雪のように、天気予報で予め心構えができる時もあれば、地震や事故などで想定外のことが発生することもあります。
一方、自分が旅行する時だけは何も起こらないだろう、起こるわけがないと楽天的に考える人もいます。
筆者は危機管理意識が強く、気が小さく心配性なのでそうした考えはできません。
今回は、駅間で長時間停車した場合に備えて、予め持っておく方がよいもの等を整理してみました。
なお、都合のよい勝手な解釈があることを予めご了承ください。
乗車前にトイレを済ませる
車でもよく体験することですが、順調走行中はトイレが気にならなくても、渋滞で動かなくなると気になってくるものです。
列車でも平常に走っていればよいのですが、途中区間で急に停車してなかなか動かなくなると、トイレが気になってきます。
列車内のトイレの数は限られており、普通列車では大都市通勤電車を中心に、設置のない編成も多数あります。
列車乗車前に用を足してから乗るのが安心です。
なお、エレベーターにも同じことが言えます。
モバイルバッテリー
スマホが必需の現代では、一定容量のあるモバイルバッテリーを持つことは旅行の必需品となっています。
ホテルやレストラン、カフェ等でスマホ充電すればよいと思っても、それで一日分の容量を満たすとは限りません。
列車座席での電源コンセント設置も多くなりましたが、設備のない列車や、窓側席しか使えない列車もあります。
その意味では通路側席よりも窓側席の方が充電可能率は高くなります。
飲料、パン・菓子類キャンディ等
トイレのほかに、急に止まった時に気になるのが飲料、食料です。
食料はまだしも、飲料があると安心感が大きく違います。
飲むことは喉を潤すほかに、精神的に落ち着く効果があります。
飴は口の中で一定時間長持ちする分、飲料同様、気を休めさせます。
保険証
誰しも旅先で怪我や病気など想定していませんが、道中で何が起こるかは分からず、その意味では病院等に行くことに備え、保険証があると安心です。
保険証を持つことは精神衛生上、安心感という「保険」にもなります。
マスク
コロナ禍が5類になってから、暑さも加わってマスクをしない人の方が多く見かけるようになりました。
新幹線の3人掛け中央B席で、左右A・C席の両側の人の咳、くしゃみが多くても相手方にマスク着用を求めることはできません。
それならばマスクを予め用意しておいて、自衛する方が賢明です。
クレジットカード、キャッシュカード、Suica等の電子マネー
現金を持つには限りがあります。
緊急出費の備えとして、上記カード類があると安心です。
Suica等の電子マネーは、事前にチャージしておくことが前提です。
風邪薬、頭痛薬、個人の常備薬
その人固有の常備薬は旅行中でも持っていくと思いますが、疲れてくると風邪や頭痛、偏頭痛が起きやすくなります。
風邪薬、頭痛薬も持っていると安心感があります。
なお、前段で降れた飲料には、薬用水の所持も含まれます。
緑茶等では薬の効果が弱まるとのことです。
傘
旅行用、雨天用としてだけでなく、日陰のない外での暑さ対策での日傘兼用として夏場は必需品です。
簡易な折り畳み帽子も被っていないよりは体力消耗を防止します。
ポケットティッシュ、簡易タオル
この夏の暑さではハンカチだけで汗はぬぐえず、小さめでもタオルがあると助かります。
ほかにも持っていた方がよい物はありますが際限がないので、以上にとどめます。
今回の計画運休についていろいろな声が聞こえてきますが、計画運休の件は別途触れさせていただきたいと思います。
以下は、8月の大型台風に関連して、全国的に有名な徳島市の阿波おどりと台風に関連しての雑感です。
鉄道の話ではありませんのでご了承ください。
8月16日付けの読売新聞オンライン記事から要約させていただきながら整理しますと、コロナ禍を経て4年ぶりの本格開催となった今年、天候に恵まれた前半は各所で踊りが披露され、街は熱気に包まれましたが14日は、台風の影響で避難情報や暴風警報が出るなかで実施され、運営のあり方が問われる事態となったとのことです。
徳島市では、台風の接近に伴い、高齢者等避難を発令、市内各所のコミュニティセンターなどに避難所を開設し、暴風警報が発表された状況下では、万が一にも事故があってはいけないので実行委員会に中止を要請しました。
実行委員会側では、演舞を突然中止にすると観客に混乱が生じる恐れがあることや、当時はまだ風が強くなかったことから、事故には細心の注意を払い、安全確保をしながらプログラムを早く進行して終了することで実施しました。
どのような条件になれば中止にすると定めた基準はないこと、市長には開催の可否を決める権限はなく、あくまで決定するのは実行委ということです。
市長は自身のx(旧ツイッター)に、中止を要請したが実行委は開催を決定した旨を投稿したとのことですが、うがった見方をすれば予防線を張ったようにも感じます。
それが組織決定であるならば従うしかないことですが、自分の守りの姿勢を伝えるより、課題として今後どう生かしていくのかが聞きたかったところです。
結果論ですが万一、台風の動きが早まったり変わったりして、事故を招いてしまったとしたら、市は実行委に中止を要請したのだから、中止の決定権はないからということで直接の責任はないということになるでしょうか。
最終的に住民全体を守るのは市であり、実行委では限りもあり、無理もあります。
過去にも様々な経過があったようですが、実施の可否判断と市との関係性は今後、再考の余地はあるように感じました。
(※記載にあたり、読売新聞オンライン記事を参考にさせていただきました。)