平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

秋田内陸縦貫鉄道「樹氷体験列車」 社長トークが陰のポイント

角館-阿仁合の列車往復で、社長トーク、懇談で引き寄せを

秋田内陸縦貫鉄道(以下、「秋田内陸線」)が、2023年12月27日付けのニュースリリースで、「森吉山の樹氷を鑑賞する『樹氷体験列車』運行のお知らせ!」の話題がありました。

2024年1月27日(土)に、角館-阿仁合を『樹氷体験列車』に乗車し、秋田内陸線沿線にある森吉山の阿仁スキー場で樹氷を見に行くツアーです。

旅行当日、悪天候によりゴンドラが運休した場合は、コース内容が変更されます。

今回は、秋田内陸線の『樹氷体験列車』ツアーについて考えてみました。

 

コースは

10:00角館駅で受付開始  → 11:05角館駅秋田内陸線専用貸切列車 → 12:15阿仁合駅着 → 貸切バス → 13:00~14:30森吉山樹氷体験ゴンドラ往復乗車 → 14:40 → 貸切バス → 15:15阿仁合駅着 → 阿仁合駅で解散、となっています。

 

阿仁合駅解散後、秋田内陸線列車で角館へ戻るか、鷹巣に進むかは、予め配布された秋田内陸ワンデーパスを使って、各自自由に移動する内容です。

 

列車内での社長トークを前面に出してはどうか

秋田内陸線のサイトを見ると、『樹氷体験列車ツアー』のチラシがあります。

チラシの中に、「車内では当社社長の旅トークをお楽しみください」との触れ込みがあります。

角館→阿仁合の1時間10分の中で、秋田内陸線の取締役社長の旅トークを聞く企画です。

樹氷を見るのもさることながら、社長トークを聞くことができるのもツアーの隠れたポイントです。

チラシの中では、社長トークは片隅に添えられた印象ですが、トークを楽しみに参加する人もいるかと思われます。

鉄道側としては、トークの方をあまり目立たせるのもどうかということかもしれませんが、樹氷体験を主としながらもトークが副の要素として価値があります。

 

阿仁合→角館の帰路をコースに組み込み、社長との懇談を組み込んではどうか

阿仁合駅で解散するのは、ツアー企画としてはもったいないと思います。

阿仁合から角館までの列車移動をツアーに組み込んで、角館で出発及び解散の方がよいのではないかと思います。

その際には、大館方面に行きたい人のことは割り切ってもよいのではないかと思います。

 

募集人数は18人です。

阿仁合→角館でも社長に同乗していただき、18人の参加者と森吉山樹氷体験や、秋田内陸線乗車の感想など、参加者が社長と懇談、意見交換等をしてはいかがでしょうか。

予め、社長に聞きたいこと、伝えたいことを角館→阿仁合の往路で紙に書いていただいて、鉄道側で集め、阿仁合に戻った後、阿仁合→角館の列車の中で、氏名等は明かさず意見・加納等を公表し、それに対して社長が答えていく手法もあるかと思います。

そうしたことをきっかけに、秋田内陸線に親しんでもらえれば意義はあると考えます。

参加者相互の懇親も深まるかもしれません。

意見等のない人、懇親まで望まない人も当然いるでしょうが、そのときは秋田内陸線の車窓を楽しんでいただければよいと思います。

また、秋田内陸線の話題として、「わざわざ乗りたい観光列車 鉄の3兄弟」の、秋田マタギ号、笑EMI、秋田縄文号の車両のこと、他の車両の話題、全29駅それぞれの特徴や個性、国鉄阿仁合線、角館線から秋田内陸線全通に至ったエピソード、四季それぞれの見どころ、沿線の隠れた観光地、将来の展望と夢、来春のJR東日本ダイヤ改正後のダイヤの変化等、話題は尽きないはずです。

秋田内陸線にとっても、利用者から鉄道に求める生の声を聞いて今後の参考にするにも、格好の機会と思います。

 

当日、ゴンドラが運休の場合こそ阿仁合駅での社長フォローが必要では?

チラシの中で、当日悪天候によりゴンドラが運休した場合について、下記のように触れています。

 

(以下引用)

バスで移動後森吉山阿仁スキー場にて秋田犬の北斗くんの見学、阿仁合駅周辺の観光案内とこぐま亭(阿仁合駅舎内)でのカフェタイムに変更となります。変更に際して、ご旅行代金の返金はありません。
同意していただける場合は下記口に☑マークをご記入ください。 

口 確認しました。

(以上引用)

 

ゴンドラが運休の場合、秋田犬の北斗くん見学、阿仁合駅周辺の観光案内、阿仁合駅舎内のカフェタイムに変更することを予め明示しており、自然現象なので仕方ないと諦めはつきます。

しかしこの内容で時間を過ごすのは、参加者にとってはいかにも無念です。

 

その無念さをフォローするのが参加者と社長の交流、すなわち社長が当日、参加者と同一行動することです。

多忙な社長が阿仁合駅での交流時間を作って、樹氷体験できなかった残念さを補う姿勢を見せれば、参加者は怪我の功名とまではいかなくとも社長との交流はよかったと受けとめられるのではないでしょうか。

 

社長と一日交流による今後へのつながり

いずれにしても、ご多忙な中ですが秋田内陸線社長には終日、時間を割いていただいて社長トーク、社長との触れ合いを前面に出してはどうかと感じました。

他社で一部のケースですが、社長が自ら企画に参加して内容を盛り上げ、同時に鉄道側への理解、共感を深め、今後の利用促進にもつなげていく成功例も見られます。

今回の「樹氷体験列車」企画の盛り上がりを期待します。

 

※写真は本文と無関係です。