平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

JR東日本E2系「マジカルドリーム新幹線」 新幹線では貴重な大窓車両の魅力

普通車9両が大窓から見る広い車窓の解放感を歓迎

JR東日本と株式会社オリエンタルランドから、2023年12月14日付けで「特別車両『Magical Dream Shinkansen』が 12 月 22 日(金)より運行  ~東京ディズニーリゾート®40 周年グランドフィナーレ記念~」のニュースがありました。

 

ニュース記事の一部を引用させていただきます。

(以下引用)

「Magical Dream Shinkansen」は、開業 40 周年を迎えた東京ディズニーリゾートと、JR 東日本が協力し誕生する特別車両です。ディズニーの仲間たちが描かれた特別なデザインで登場します。

今回の車両は、東京ディズニーリゾート40周年の特別な衣装を着たディズニーの仲間たちが描かれ、笑顔、ワクワク、感動、色とりどりの夢が広がり、“みんなで一緒に繋がってお祝いする40周年の祝祭”を表現するカラフルな車両です。
(以上引用)

 

車両は E2系 10 両編成で、「やまびこ」を中心に 2023 年 12 月 22 日から 2024 年 3 月末頃まで運行の計画です。

 

客席からの大窓展望の楽しみ

車体の特別なデザインが話題になっていますが、もう一つ目を引くのがE2系客席の大窓です。

1964年10月開業の東海道新幹線は当初0系車両で、客席は大窓でした。

2列分の座席で窓1枚の構成で、進行方向の後ろ側の座席に座る方が広い車窓が得られました。

グリーン車の座席はとくにワイドでした。

しかしその後、高速運転による風圧で線路の石が巻き上がり、窓ガラスにひびが入る事例が多くなったため1976年度の0系1000番台から、1列の座席ごとに1枚の窓とした小窓化が行なわれました。

0系の後継車として1985年に100系が登場すると、2階建て車とともに、大窓に戻ったのは嬉しいことでした。

 

しかしながら東海道・山陽新幹線の高速運転を目指し、山陽で時速300km/h、東海道で285km/hとなり、JR東海は1992年に300系「のぞみ」を投入して時間短縮して以降、破損しやすい大窓は自ずと小窓化されていきました。

 

東北新幹線に残る貴重なE2系1000番台の大窓車

東北・上越新幹線を受け継いだJR東日本では、国鉄時代の200系引き継ぎ時は小窓座席でした。

その後、JR東日本独自のE1系は大窓で登場し、全車2階建ての魅力も加わって、2階席に座った時は楽しさが倍加しました。

E1系による2階建て大窓思想はE4系に引き継がれましたが、2021年までに全廃されました。

その間、東北・上越新幹線用にE2系が登場した当初は小窓化されましたが、2002年12月1日の東北新幹線八戸開業時には大窓化されたE2系1000番台が投入されました。

1992年登場の山形新幹線400系も大窓車として登場しました。

現在、新幹線の大窓車はE2系1000番台が唯一です。

 

今回、「マジカルドリーム新幹線」にE2系1000番台の大窓車が充てられたことは嬉しいことです。

E2系1000番台の大窓を体験すると、E5系や東海道・山陽新幹線N700系の小窓では残念な気になります。

E5系、E7系の時速320km/h運転、E7系での北陸新幹線敦賀開業も楽しみですが、E2系1000番台の大窓車の東北新幹線の旅も貴重です。

いずれは小窓のE5系等に置き換わると思われますが、停車駅の多いE2系1000の大窓と、小窓ですが高速のE5系の長所の部分をそれぞれ楽しみながら往復したいと思います。

 

大窓車の指定席で後席側に座るには座席番号を念頭に

大窓車に乗車の際は、進行方向で後列側の席に座ることがポイントです。

前列側の場合、視界は半減します。

それでも小窓よりは広い車窓が得られますが、後列には及びません。

それが苦痛または億劫で、全席小窓ならその悩みがないという考え方もあります。

今回のE2系1000番台「マジカルドリーム新幹線」編成でも9号車のグリーン車だけは小窓です。

通路側の席でも車窓が得られるのが大窓の長所です。

E5系や東海道・山陽新幹線N700系では、通路側からの車窓は困難です。

 

座席番号は東京側から振られていき、上り列車は偶数番号、下り列車は奇数番号がそれぞれ後列側になりますが、先頭車は逆のことがあるので注意が必要です。

JR東日本では在来線では熱海側から番号を振ることが通常ですが、編成及び一部号車は逆のことがあります。

 

私鉄ではABCDE方式でなく、一連番号のケースが多く見られます。

2&2席なら、5・8・13・16・21・24の順の番号ですが、進行方向によっては1・4・9・12・17・20・25・28の順に変わります。

数字の覚え方として、前者は8の倍数と、その倍数から3を引きます。

8・16・24・32・40と、それらから3を引いた5・13・21・29・37番が大窓の後列、広い車窓の席になります。

後者の、1・4・9・12・17・20・25・28場合は、倍数でないので覚えにくくなります。

1からスタートして8を加えていく、1・9・17・25と、4からスタートして同じく8を加える4・12・20・28という法則です。

JRのようなAからE席方式の方が覚えやすいと言えます。

 

※写真は本文と無関係です。