昨日の拙「新京成松戸新田駅 改札内跨線橋の撤去で気になること」の続編です。
今回は、松戸新田駅の隣、みのり台駅の話です。
松戸新田とみのり台の駅間距離は600mです。
松戸新田駅下りホームの改札付近から、みのり台駅ホームに停車する上り電車が見えます。
みのり台駅下りホームの松戸側の端から、松戸新田駅ホームに停車する下り電車が見えます。
みのり台えきの上りホーム内にはかつて、売店があった時代もありました。
2021年度の一日の乗降客数は7,957人で、新京成24駅中、第17位です。
なお、松戸新田駅は6,043人、第22位です。松戸新田駅の売店は改札の外にありました。
みのり台駅と松戸新田駅の共通点
みのり台駅は松戸新田駅と兄弟駅ではないかと思うほど共通点があります。
1955年4月21日の開業、相対式ホーム2面2線、上下線それぞれに改札口設置、改札口を入ってすぐに電車に乗れる利便性、バリアフリー対応、下りホームの京成津田沼側に駅事務室を設置、下りホーム内にトイレ設置、改札内に跨線橋設置、始発から7時までと22時以降は駅員無配置、松戸駅が管理駅、跨線橋誠意前までは京成津田沼側に駅構内踏切を設置、駅改札口を出るとすぐに一般道路となり、駅前広場はない、などです。
一方、上り電車到着後に下り線側から踏切を渡っての駆け込み乗車の危険性も似ていますが、上り改札口から電車までの距離はみのり台駅の方が離れています。
みのり台駅の方が松戸新田駅よりも乗降客数が多いのは、稔台工業団地の存在が一要因と思われます。
みのり台の跨線橋は今後どうなるか
みのり台駅と松戸新田駅とが似ているということで気になるのは、松戸新田駅の跨線橋撤去が完了後、みのり台の跨線橋も松戸新田と同じ処遇になるかどうかです。
両駅とも跨線橋の設置時期は不明ですが、いずれも同時期で30年は経過していると思われます。
その場合、松戸新田駅同様、上りホームでのトイレ課題が気にかかりますが、仮にみのり台の跨線橋が松戸新田に次ぐとしても、トイレについては松戸新田駅の先例に倣うと思われます。
みのり台の端にある一般用の歩道橋はリニューアルされたが
みのり台駅ホームの松戸側の端からは松戸新田駅ホームが見えますが、ホーム端には駅利用者とは無関係の、一般通行用の跨線橋(歩道橋)があります。
この歩道橋は、改札内跨線橋よりも古い歴史がありますが、設置時期は不明です。
みのり台駅の改札側に一般用の踏切があることや、近年の道路政策事情から歩道橋のリニューアルを行なうケースは少ない中で、この歩道橋はリニューアルされました。
歩道橋の横幅はさほど広くなく、それほど通行人が多いとも見受けませんが、リニューアルされてよみがえったことには驚きがありました。
想像ですが、南側の居住者が北側のショッピングセンター等へ、また北側の居住者が工業団地等への行き来を考慮したのかもしれません。
みのり台駅構内の跨線橋は、松戸新田駅と同じ道を行くのか、この歩道橋のようによみがえるのか、どちらになるでしょうか。
稔台とみのり台
余談ですが、みのり台の地名(字名)は稔台で、漢字2文字です。
新京成のウェブサイトを見ると「たくさんの食べ物が実るように祈りを込めて命名された付近の町名『稔台』が駅名の由来です」と案内されています。
みのり台駅の所在地としては松戸新田の字名の中にあります。
なぜ稔の部分をひらがなにしたのか、定かではありませんが、付近の道路信号を見ると「稔台駅」と漢字になっています。
稔をひらがなにすることで親しみを込めたか、読みやすさを考慮したでしょうか。
その意味では、常「磐」平と誤記しやすい常「盤」平駅も一考の余地があるようにも感じますが、固有名詞の漢字を重んじるのも大事なことと思います。
1971年までは黒砂駅の名称でした。
当時、新京成にみのり台があるのに、紛らわしくないのかなとも思いましたが、別会社ということや「緑」のイメージで割り切ったのでしょうか。
中間の津田沼付近でみどり台の駅名を聞くと、みのり台と混同してしまいます。
みどり台駅の地名は緑町で、緑をひらがなにしたのも稔台、みのり台と似ています。
こちらも「みどり」のひらがなでの馴染みやすさをとったのでしょうか。
2021年度の一日平均乗降人員は6,520人、下り線の千葉中央側に駅事務室があり、構内踏切が残っている状況を見ると、みのり台との共通性を見い出します。
みのり台駅からみどり台駅へ、「みのりからみどりへ」「緑の稔り」などの往復提携鉄道企画をしてはどうかなどと、来春の京成一元化を思いながら、勝手なことを夢想しました。
(※ 記載にあたり、Wikipediaの「みのり台駅」と「みどり台駅」を参考にさせていただきました。)