敦賀発時刻の繰り下げにより、北陸線・湖西線普通列車から乗り継ぎ利便が向上する
北陸新幹線敦賀開業により、在来線の敦賀-大聖寺間がハピラインふくいに変わりました。
ハピラインふくいの日中の列車ダイヤを見ると、敦賀-福井、福井-金沢、武生-福井にそれぞれ毎時1往復設定されています。
武生-福井は敦賀発着列車と合わせ、毎時30分間隔になっています。
ハピラインふくい、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道の4社を合わせて、敦賀-直江津の列車本数と列車接続は概ねよくできていると言えます。
現在の北陸線と第三セクターに置き換わった北陸線、米原-直江津の中で、列車接続について唯一、不便になったのが京都、米原方面から敦賀乗り換えでハピラインふくいの列車に乗り継ぐ際の日中のダイヤです。
湖西線新快速が敦賀到着の直前に敦賀を出てしまうハピラインふくいの列車ダイヤ
日中、毎時1往復の、京都方面から敦賀行き新快速に乗車し、敦賀-福井はハピラインふくいに乗り継ごうとすると、新快速の敦賀到着直前にハピラインふくいの列車は発車してしまいます。
具体的には以下の状況であり、併せて新幹線敦賀開業前のJR西日本、北陸線ダイヤを記載します。
【2024.3.16以降のダイヤ】
11:15、12:15、13:15、14:15、15:15、16:15
ハピラインふくいの敦賀発福井行き時刻
11:12、12:13、13:13、14:13、15:06、16:06
【2024.3.15までのダイヤ】
11:15、12:15、13:15、14:15、15:15、16:15
11:37、12:37、13:37、14:42、15:40、16:38
なお、敦賀での、ハピラインふくいから北陸線への日中乗り継ぎは20分であり、接続待ち時間は改正前と同じで、とくに意見はありません。
米原、近江塩津方面と武生方面との普通列車での行き来は少ないのか?
データがないので正確なことは言えませんが、日中の米原、近江塩津方面と武生方面の往来は少ないのでしょうか。
あるいは往来が多くてもほとんどが特急列車による移動であり、普通列車乗り継ぎによる移動はないのでしょうか。
今回の敦賀発、ハピラインふくいの列車ダイヤはそのように受け止めざるを得ません。
金沢でのIRいしかわ鉄道乗り継ぎダイヤ、金沢での新幹線接続、金沢での敦賀行き折り返し運用など、いくつかの理由によるものと思われます。
しかしながら毎時1往復ダイヤの中で、JR西日本の時には25分程度だった敦賀乗り継ぎが1時間弱まで拡大させたことは、ハピラインふくいの利用促進にもつながらず、逆に北陸新幹線に一層流れていく傾向を生むように感じます。
普通列車相互の乗継時間短縮がハピラインふくいの利用促進につながる
敦賀乗り継ぎは近江今津側からの湖西線新快速列車到着後、5分後に福井へ向けて発車するダイヤが望ましいと考えます。
すなわち現在の敦賀発福井行き発車時刻を5分から10分、繰り下げた方がハピラインふくいの利用促進として効果的と思いますが、いかがでしょうか。
なお、湖西線と北陸線が分岐する近江塩津駅での、米原側列車と敦賀方面の接続待ち時間もやや長いのですが、それについては別の機会とさせていただきます。
※写真は本文と無関係です。