敦賀駅のテーマパーク化の内容を具現化して考えてみました
Merkmal、2024年3月24日付け「『乗り換え不便』 北陸新幹線・敦賀延伸 収益確保が生んだ皮肉な帰結、それなら敦賀駅をテーマパーク化してはどうか?」を拝見しました。
記事の一部を引用させていただきます。
(以下引用)
敦賀を越える特急の復活または新幹線新大阪延伸開業までの間は、敦賀駅の魅力向上を図ることで対処したい。
幸いにも、新幹線連絡改札のある2階コンコースはかなり広い。旅客の往来を阻害しないことが大前提であるが、例えば、敦賀駅の駅ナカをテーマパーク化して誰もが楽しめる空間にするのはどうか。ここは、ピンチをチャンスに変える発想が欲しいところだ。
(以上引用)
西九州新幹線武雄温泉駅、上越新幹線新潟駅のような同一ホーム乗り換えならまだしも、北陸新幹線敦賀駅の場合、1階と3階との行き来で、乗り換え標準時分8分と聞くと、億劫さ、苦痛さばかりが先行してしまいがちです。
しかし現実として、北陸新幹線と在来線特急の乗り換えはこのパターンで行くしかないならば、逆転の発想、ピンチをチャンスにして、敦賀駅の駅ナカをテーマパーク化して誰もが楽しめる空間にするという発想は悪くないと思います。
敦賀駅の駅ナカの展示や体験、飲食等に魅力を持たせて、すぐに接続する列車への乗り継ぎでなく、敦賀の駅ナカが面白いから1列車、あとの列車にしようということになれば成功と言えます。
観光関係の展示・体験コーナー
具体的にはどのような内容がよいでしょうか。
まずは観光面でのPR展示が一般的なパターンです。
敦賀の街の観光→福井県の観光→北陸全般(石川県・福井県)の観光→越後・滋賀(近江路、湖西路)というコーナーで展開していくのが一つの流れと考えます。
具体的には、まず敦賀で乗り換えるわけですから、敦賀市の街の見どころを紹介します。
3番目に、石川県と富山県の見どころの紹介。
そのあと、旧北陸線が米原-直江津の区間だったことから、新潟県と滋賀県の紹介が考えられます。
敦賀→越前→加賀→越中路→越後路→近江路・湖西路という流れです。
鉄道関係の展示・体験コーナー
観光地の紹介はもちろんですが、北陸新幹線と在来線特急を敦賀で乗り継ぐのですから、各鉄道路線の魅力、列車の魅力も紹介することが効果的です。
具体的には北陸新幹線、「サンダーバード」「しらさぎ」、第三セクター5路線(ハピラインふくい・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道・のと鉄道)、JR西日本七尾線・城端線・氷見線・高山線・大糸線・越美北線、富山地方鉄道と黒部峡谷鉄道、立山黒部アルペンルートと黒部宇奈月キャニオンルート、北陸の私鉄路線です。
各路線の車両の顔をイラスト化します。
展示・体験コーナーとして、北陸新幹線W7系の模擬運転台、W7系とE7系の相違箇所の写真、模擬車内放送体験、駅構内放送、新幹線グリーン車とグランクラスの座席などはどうでしょうか。
過去の特急「雷鳥」から「サンダーバード」までの変遷、かつての寝台列車「トワイライトエクスプレス」「日本海」「つるぎ」「北陸」「きたぐに」の写真展示なども考えられます。
余談ですが敦賀と新幹線「つるぎ」、特急「つがる」、津軽、駿河など、似た名称の遊び企画、「サンダーバード」と雷鳥、「しらさぎ」と白鷺などの比較コーナーなどはどうでしょうか。
これらは鉄道ファン以外には関心がないかもしれませんが、現に北陸新幹線と「サンダーバード」「しらさぎ」の列車乗り継ぎをしているわけですから、乗り換えの手間を忘れさせるような展示体験、敦賀と福井県の地元名産品、飲食・土産コーナーなど、1列車待っての乗り継ぎをしたくなるような企画が望まれます。
JR西日本、敦賀市、福井県には、敦賀駅での迅速な乗り換えに支障をきたさない範囲で、展示が見てみたくなるようなアイデアを期待します。
以上のほか、観光や鉄道以外の分野で、一定期間ごとに発想を変えたイベントを行なうことなども考えられます。
乗り換えの災い転じて
乗り継ぎを急ぐ人、関心のない人には無縁の話ですが、誰もが8分乗り継ぎで乗り継いで行く人ばかりではないと思います。
体調等で、8分では乗り継ぐのは困難な人もいると思われます。
そういった人に、ゆっくり乗り継いだから駅ナカ展示やイベントが見られて良かったという評価を受ければ、災い転じて福(井)となります。
(※ 記載にあたり、Merkmal、2024年3月24日付け「『乗り換え不便』 北陸新幹線・敦賀延伸 収益確保が生んだ皮肉な帰結、それなら敦賀駅をテーマパーク化してはどうか?」を参考にさせていただきました。)
※写真は本文と無関係です。