平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東京-福井 一筆書き切符企画で東海道・北陸両新幹線乗車を

北陸新幹線往復・東海道新幹線往復よりも一筆書き切符企画で両新幹線乗車の提案です

乗りものニュース、2024年3月16日付け、「 やっぱ北陸新幹線?『東京―福井』東海道新幹線とドッチがいい? 価格/時間/使い勝手で互角…と思いきや、福井県が神の手を!」を拝見しました。

東京-福井を、北陸新幹線東海道新幹線のどちらがよいか、運賃・料金、列車本数、所要時間、早く着く一番列車、遅くまで現地滞在できる最終列車、乗り換え回数、万が一乗り越した場合に戻る際のリスク、車窓等、様々な角度から比較しています。

読後感としてはほぼ互角と感じましたが、乗り換え無しの北陸新幹線と2回乗り換えの東海道新幹線の比較で、「寝過ごしにおびえなくてよい」北陸新幹線に安心感はあるようです。

最終段に「忘れてはならない、ぐるり『一筆書き』」の項があります。

その部分を引用させていただきます。

(以下引用)

 結局、福井~東京間について北陸新幹線を使うのも、東海道回りも、ともに魅力があるように感じてきました。ならば登場するのは、両方楽しめる一筆書きルートです。乗車券を「東京~北陸新幹線~福井~北陸新幹線北陸本線東海道新幹線~東京」のようにぐるりと一周する経路で買います。

 2015年の北陸新幹線金沢開業以降、単純に往復するよりも安いことから、このルートを使う人も多いのではないでしょうか。安心してください! 紙のきっぷの場合は、変わらず一筆書きルートが最安値の2万8470円(運賃1万3200円、特急料金1万5270円。福井で下車)です。

(以上引用)

 

両新幹線ともに魅力があるなら北陸一周経路で「両方楽しめる一筆書きルート」、両方の新幹線の魅力を味わい、運賃・料金も安く行ける一挙両得方法が東京-福井往復にはぴったりで、沈着な分析の記事内容に共感を覚えます。

蛇足ですが「やっぱ」の話し言葉題名だけは残念でした。

 

北陸新幹線敦賀開業を機に、東京-福井往復の一筆書き北陸一周切符を

以前にも触れましたが、北陸新幹線敦賀開業を機に、東京-福井往復の一筆書きルートでの北陸一周切符の企画を改めて提案したいと思います。

東京-福井の往復について、両新幹線とで往路と復路のコースを変えることで列車移動に変化を持たせ、それも鉄道旅行の楽しみとすることで、新たな鉄道利用の開拓が可能という考え方はできないのでしょうか。

具体的には、東京→東海道線幹線→米原→福井、福井→北陸新幹線→東京の北陸一周(外周)のコースです。

新幹線「ひかり」+「しらさぎ」+「つるぎ」、「かがやき」または「はくたか」の指定席特急券を含んだ総価格から一定額を割り引き、下車駅は基本的に福井のみ(または敦賀追加)とする企画切符の設定です。

 

福井一周で(仮称)「福井っしゅう券」ではいかがか?

切符名称は(仮称)「福井っしゅう券」ではいかがでしょうか。

「福井」と、一周の「い」を合成した遊び言葉の名称です。

東京-福井を一筆書きでの費用は28,470円、これをいくらか値引いて(仮称)「福井っしゅう券」で福井往復を宣伝啓発するのはいかがでしょうか。

 

JR東海の姿勢が鍵?

東京-福井の往復について、JR東日本北陸新幹線の往復、JR東海東海道新幹線米原経由の往復の方が、互いに自社に利点があるのは民間として当然かと思います。

北陸新幹線JR東日本にとっても自社区間、東京-上越妙高の利用増貢献の機会となります。

JR西日本は、北陸新幹線上越妙高-福井または福井-敦賀米原のいずれかの収入があるので、JR東海JR東日本の中立位置にあると思われます。

 

一方、JR東海にとっての北陸新幹線敦賀開業はどうでしょうか。

JR東海にとっては東海道新幹線、東京-新大阪の輸送が最優先、その次に山陽新幹線直通優先の位置づけがあると思います。

北陸への連絡輸送については、東海道新幹線に関する限り、毎時1往復の「ひかり」停車による「しらさぎ」接続以上に関心は薄いように感じます。

その結果、東京-米原については、米原停車の「ひかり」に託すだけで、列車の運行や企画切符について特別な配慮や新企画の打ち出しには関心が薄いように思われます。

名古屋からの福井方面輸送についても、米原止まりの「しらさぎ」の名古屋延長はありませんでした。

そうしたことから北陸一周切符の設定については、JR東海の敷居が高いように感じます。

そもそも割り引きしてまで東海道新幹線で東京-福井に乗ってもらわなくても、東京-新大阪間の輸送主眼という考え方がある、ましてや片道利用なら尚更のことという空気を感じます。

 

しかしながらJR東海には、北陸一周切符の企画設定による東海道新幹線「ひかり」東京-米原の利用促進効果、乗客利便性向上、飛行機・高速バス・マイカー利用者への新幹線誘導効果も勘案してほしいところです。

観光としても京都・奈良の誘客だけでなく、北陸方面についてJR西日本JR東日本との歩み寄り、協調姿勢を望みたいものです。

 

東京-福井へ一筆書きの列車選択

以下は筆者個人の嗜好、こだわりの話です。

福井で1泊するなら列車選択に幅がありますが、日帰りの場合は列車選択にこだわりがあります。

毎回記しているので恐縮ですが、名古屋「しらさぎ」で大垣→関ヶ原の通称新垂井線を経由したい思いがあり、福井への一筆書き旅行は東海道新幹線名古屋経由で開始します。

そして、新線区間北陸新幹線敦賀-金沢の新幹線車窓だけは見なければ意味がないと思っています。

さらには、福井へ行けば乗車時間が限られる越美北線に後ろ髪を引かれてしまいます。

この3条件の中でいかに効率よく回るかの計画を立て、時刻表と一喜一憂を楽しみます。

実際に行くよりも計画を立てる方が面白いことがあります。

 

以上のこだわりを含めると、以下の列車コースとなります。

東京7:00発「のぞみ203号」(※日にちによっては「のぞみ107号」)→名古屋8:37着→8:51発「しらさぎ3号」→敦賀10:27着、10:43発「つるぎ12号」→福井11:04着→福井駅周辺観光(福井城址、恐竜広場等)→福井12:48発→越美北線九頭竜湖14:21着、14:32発→越美北線→福井16:06着→福井16:22発「かがやき512号」→(金沢16:46着)→東京19:20着

または、越美北線往復後、福井17:31発「かがやき514号」→(金沢17:55着)→東京20:23着となります。

 

新垂井線に関心がなければ北陸新幹線を先に乗車

上記ルートは東海道線新垂井線のこだわりによるものなので、このこだわりがなければ逆回りで北陸新幹線に先に乗る方もお薦めできます。

北陸線敦賀新疋田の鳩原ループ線があるからで、日本海が逆側の窓から見られるのが興味深く、新垂井ルートでは鳩原ループ線乗車だけはできません。

列車時間は、

東京7:20発「かがやき503号」→福井10:12着→福井駅周辺観光(同上)→福井12:48発→越美北線九頭竜湖14:21着、14:32発→越美北線→福井16:06着、16:18発「つるぎ31号」→敦賀16:35着、17:10発「しらさぎ60号」→米原17:43着、17:57発「ひかり660号」→東京20:12、となります。

 

金沢は北陸新幹線敦賀東海道新幹線の方が距離は近いですが、福井は東京から両新幹線でほぼ半々の距離にあります。

列車での北陸一周に最適な都市間往復といえます。

福井の人には両新幹線での北陸一周PRもしてはいかがかと思います。

 

(※ 記載にあたり、乗りものニュース、2024年3月16日付け、「 やっぱ北陸新幹線?『東京―福井』東海道新幹線とドッチがいい? 価格/時間/使い勝手で互角…と思いきや、福井県が神の手を!」を参考にさせていただきました。)