乗務員の安全性、居住性配慮と、乗客側配慮との両立化
JR東日本の首都圏の電車はE217系近郊形から乗務員室面積を拡大し、E233系に至って通勤形までも拡大しました。
踏切事故等での乗務員保護を主目的に、乗務員の居住性向上も図るためサバイバルゾーンを設けた結果でした。
その反動で、乗務員室背後の座席が7人掛けから4人掛けへ、3席分減りました。
E231系通勤形までは1席分の減だったので許容範囲でしたが、3席は大きな減です。
4人掛けの小窓面積は7人掛け大窓の半分以下です。
乗務員室面積は通勤電車の標準的イメージからすると相当の広さです。
混雑の客室内からゆったりした椅子に座っている車掌さんを見ると、恨めしくも映ります。
サバイバルゾーンとはいえ、乗務員室をあまりにも拡大しすぎではないかと感じます。
片側3人掛け程度の座席減、面積減は許容範囲でしょうか。
一方、私鉄で遠距離を走る料金不要電車の乗務員室はどうでしょう。
電車乗務時間、走行距離、速度、本数、編成両数、駅数、踏切、長距離輸送等々、JR東日本と私鉄とでは、状況は様々に異なりますが、E233系ほどのゆとりの乗務員室ではないと見受けます。
一般的な概念からすれば、5人掛け(2席減)までが理解される範囲内と感じます。
たかが1席の差ですが、されど1席の差です。
乗務員への配慮も大事ですが、乗客への配慮も大事です。
不満なら乗らなければよいというものではないと考えます。
私鉄の長距離通勤電車も見てほしいものです。