平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

熱線吸収ガラスが鉄道旅を遠ざける

鉄道旅の魅力が失せる、車窓のグリーン化傾向

 

列車の窓ガラスは元来、透明でした。

近年、新製車両の窓は、熱線吸収ガラス(UVカットガラス、スモークガラス、遮光ガラスという場合もあります)を使用するケースが多くなりました。

乗客への配慮というよりも、日除けカーテン省略による合理化、経費節約の意味合いがあります。

JR東日本の通勤電車は209系から熱線吸収ガラス設置に伴い、日除けカーテンを省略しました。

その結果、太陽光線側の座席、吊り革を避ける傾向がさらに強まりました。

私鉄では熱線吸収ガラスを採用したものの、日除けカーテンを設置する電車も見られます。

 

JR東日本E231系から熱線吸収ガラスを緑色にしました。

車窓は緑色になり、透明ガラス時代の自然な車窓色は見られなくなりました。

緑色ガラスは最新のE235系でも継続しています。

 

緑色の熱線吸収ガラスの定着により、列車旅の楽しさが半減しました。

車窓の色が不自然になったからです。

緑色のサングラスで外を見ている気分です。

 

乗降ドアは透明ガラスなので、自然な色を見たければドア付近に立つことになります。

乗降ドアまで熱線吸収ガラスにした電車も登場していますが、この部分だけは透明ガラスのままにしてほしいものです。

 

透明ガラスを継続している会社や路線もまだあります。

一例として常磐緩行線では、JR東日本E233系小田急4000形は緑色ガラスですが、東京メトロ千代田線用16000系は透明ガラスです。

16000系の編成数はE233系と4000形の合計編成数とほぼ同じで、16000系に出会える確率は高いです。

16000系は運転席からの前面展望も開放的です。

明るく開放的な車内はE233系とは比較になりません。

常磐緩行線~千代田線~小田急線乗車は16000系で楽しみたいものです。