平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

総武線京葉線東京-蘇我同距離の妙

東京-蘇我 総武線京葉線も43.0kmは偶然の一致?

 

何を今更?の話です。

JRの運賃計算は乗車キロ数に乗じて運賃が定められていますが、その中に運賃計算の特例があります。

JR東日本のWebページ「運賃計算の特例」の「特定区間の運賃計算」の説明を見ると、

「(特定区間においては2路線の)どちらの経路を利用しても、短い経路の営業キロ数などを使用して運賃・料金を求めます。」

とあります。

特定区間は全国で9区間あり、その一つが東京-蘇我です。

東京-蘇我の経路は総武本線外房線経由と京葉線経由がありますが、総武本線外房線営業キロ数で運賃を計算するとの内容です。

ところが総武・外房線京葉線の距離数はどちらも43.0キロで全く同じです。

0.1km(100m)の距離の差もありません。

東西に敷かれた総武本線京葉線の線路はほとんど接近していません。

地図を見ると南北間でもっとも離れているのは小岩-舞浜で、最大12km以上距離があると思われます。

それなのに東京-蘇我が43.0kmでぴったり一致することがあるのでしょうか。

 

建設経過を時系列で見ると、総武本線は1894年に錦糸町-佐倉、1904年に両国-錦糸町、1932年に御茶ノ水-両国、1972年に東京-錦糸町が開業。

外房線千葉-蘇我は1896年開業です。

 

一方、京葉線は1975年蘇我-千葉貨物ターミナル(千葉みなと付近)、1986年西船橋-千葉みなと、1988年新木場-南船橋、(同)市川塩浜西船橋、1990年東京-新木場の順の開業です。

1972年の東京-錦糸町と1975年の蘇我-千葉貨物ターミナルとは開業が3年の差しかありませんが、後者はその時点では貨物列車のみの設定で、京葉線の旅客電車開始は1986年でした。

 

総武・外房線の方が京葉線より早く開業していますので、東京-蘇我43.0kmの距離を踏まえ、京葉線建設の際、その数値を意識して距離の調整をしたのでしょうか。

東京-越中島付近は元々成田新幹線計画用地であり、新木場-蘇我は貨物線の転用でした。

残った越中島-新木場はJR東日本が独自に経路を設定した区間です。

そうすると、いささかうがった見方ですが、越中島-新木場間で距離を調整したか、又は京葉線全線の中で少しずつ距離を調整したか、それとも全く偶然の一致なのか、真実は謎です。

 

少なくとも京葉線の距離標(キロポスト)を見る限りは何の疑念も抱きません。

余計な詮索だよ、京葉線全線が完成してみたら総武線と同じだったんだよと、京葉線のキロポストは無言で語っているようにも見えました。