平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

エスカレーターで歩かず止まるには

エスカレーター 急ぐ人は階段を」&1人用に狭幅化

 

エスカレーターの片側空けの危険性は各方面から指摘されているところです。

埼玉県では2021年10月から「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」が施行され、「エスカレーターでは立ち止まろう!!」のキャッチフレーズで県民に協力を呼び掛けています。

罰則までは設けないこともあってか、鉄道駅においてはエスカレーターの右側を空ける従来の慣習は続いているように見受けます。

駆け込み乗車が習慣の人、早めの駅到着の余裕がない人、駅で電車を待つ時間は無駄という人、整列乗車位置に少しでも早く並んで座席確保したい人など様々です。

 

エスカレーターで右側に立つと、後ろから足音を大きく出して、どくように促す人。鞄をこちらの体に当てる人。「邪魔なんだよ」とはっきり言う人。「時は金なり」の拡大解釈で、急ぐ自分を正当化しがちです。

 

先程の「エスカレーターでは立ち止まろう!!」のキャッチフレーズですが、エスカレーターの脇に階段のある駅では「エスカレーター 急ぐ人は階段を」というフレーズで啓発するのはどうでしょうか。

そしてエスカレーター乗車位置で「急ぐ人は階段でのご協力をお願いします」のテープを流します。

こんなフレーズで効果があるとも思いませんが、自分の経験上ではこの程度しか浮かびませんでした。

 

エスカレーターの横幅を半分以下にして1人しか立てない狭さにするのが根本的な解決法かと思います。

いささか非効率であり、非現実的な提案ではありますが、2人用のエスカレーターのままで乗客全体が立ち止まる姿になるには、まだしばらく時間がかかりそうです。

1人用エスカレーターにしても、横幅を広くしすぎると後ろの人が追い抜きやすくなり、2人用より危険になります。

また、立ち止まらずに全員が歩かれては本末転倒です。

1人用こそ「エスカレーターでは立ち止まろう」です。

 

一方、高速型のエスカレーターは健脚の人が前提ですが、乗れる人の対象を狭めるのであまりよいことではないと思います。

高速エスカレーターを降りる際は、一定の高速度でさっさと降りて、先へ進んでいくことが前提です。

万一、自分が降りた際に前の人が立ち止まったり、ころんだりしたりしたら、後ろの人が次々に高速で降り続けるので大事故になります。

事故が起きてから見直すのでは遅すぎます。

通常タイプよりもリスクがあるので、朝ラッシュ時の通勤時間帯以外は安全上、通常速度にした方がよいと思います。

また、高速エスカレーターを降りた際には、左右の場所に一定の空間があること(後の人が脇に逃げられるスペース)が必要と思います。