平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

北陸新幹線敦賀開業後、683系は汎用型へ転身と予測

683系の方向性は各路線への脇役転身

1月12日の「北陸新幹線敦賀開業後、東京-福井の金沢経由と米原経由を考える」、13日の「(同)しらさぎ全列車名古屋発着予測」に続き、「北陸新幹線敦賀開業後」勝手予測の3回目です。

 

七尾線能登かがり火」は継続、「サンダーバード」「しらさぎ」は大阪・名古屋-敦賀に狭まるものの運転継続と思われますが、683系の相当数が余剰となります。

そこで転用先を予測します。

毎回のことですが何の根拠もない勝手な推測なのでご承知ください。

 

683系の話の前に、同じく余剰となる681系の今後について触れます。

新製後30年以上経過したこと、北越急行で時速160km/h運転の経過等から廃車の可能性が高いと思われます。

 

683系は先に直流化改造を行い、289系に変わると考えられます。

北陸線敦賀以北の第三セクター路線、JR東日本JR九州の交流電化路線への乗り入れは前提にないからです。

また、交流電化路線に乗り入れるとしても、新幹線敦賀開業で残存する683系が担えば済むためです。

 

余剰の683系イコール、改造後の289系の話になりますが、ここでは683系として書きます。

683系は汎用型の分野に徹すると思われます。

つまり各路線の脇役です。

そのかわりに直流電化路線ならどこでも設定、走行でき、臨時列車には適役です。

JR東日本185系・E257系・E653系JR東海373系と似た立ち位置です。

 

以下、具体的な列車、走行路線予測の話です。

紀勢線「くろしお」283系置き換えへの充当がまず考えられます。

伯備線「やくも」は新型振子車273系により、683系転用はなくなりました。

混雑期の臨時「やくも」充当は考えられますが、全線運転時間が273系より開きすぎないことが前提です。

 

次に、奈良線と関西線(大和路線)、京都-奈良-大阪の一体化特急の新設です。

奈良駅周辺は今後、リニアで注目が高まる地域です。

奈良発着の特急設定は十分考えられます。

近鉄では奈良発着又は経由の特急を設定しており、短距離であっても特急需要がある証となっています。

JR西日本には有料特急がないから近鉄特急にしようかという層を取り戻し、開拓すると想定します。

長年の歴史から特急は近鉄のイメージがありますが、近鉄は京都側、大阪側とも奈良止まりです。(一部の臨時列車を除きます。)

JR西日本は京都-奈良-天王寺-大阪で直通一体化運転に、近鉄にはない価値があります。

転換クロスシートの快速が充実してはいますが、特急での高速運転、リクライニングシートの快適性、車内設備等で呼び込むと想定します。

蛇足ですが愛称名は「奈良&京阪」を推薦します。

 

3点目として、「サンライズ出雲・瀬戸」の後継役への充当です。

当該車両の285系JR西日本JR東海の所属ですが、JR東海区間での終着駅設定はないため、実質的にJR西日本車両的な扱いです。

1998年製造で2024年時点では26年の経過ですが、2030年台に入ると後継車両の話が出てくるかと思われます。

その時の情勢は予測できませんが、仮に新製する余裕がないとするならば、683系の最終製造年、2011年の編成を充当して285系の後継に充てるのではないかと思います。

285系のような2階建て編成の思想は終え、117系改造「west  express銀河」のような内容で、製造年の新しい2011年製の683系改造で充てるのではないかと考えます。

 

最後に予測というよりも希望的な683系列車設定について一点、触れます。

大阪-東京の直通臨時特急の設定と充当です。

東海道線車窓を楽しむことが趣旨です。

そして、車両効率と夜行移動需要を兼ねて、日中列車の終着駅到着後、同日中に夜行として出発駅へ戻ります。

大阪-東京の夜行需要はもともとあるはずです。

かつての急行「銀河」や大垣夜行の廃止は利用低迷もありますがその前に、東海道線をJR3社に分断したことにより、大阪-東京の東海道線全体を見ることを3社とも行なわなくなった結果の産物です。

 

在来線は6本の列車乗り継ぎで約9時間です。

大阪、東京とも午前中に出て、明るいうちに終着駅へ。

基地で点検整備を行った後、同日に夜行列車として設定し大阪、東京に戻ります。

かつての583系、昼夜兼用特急を大阪-東京で再現したイメージの列車です。

車両の使用方法としては効率的と考えます。

在来線走行区間の長いJR東海の意向にもよりますが、大阪-東京は東海道新幹線だけで十分とはいえ、在来線を楽しんでもらう臨時列車との共存共栄も効果があるのではないでしょうか。

それが新幹線利用を下げるものではなく、逆に新幹線の偉大さの再認識、再利用にも繋がることを理解してほしいものです。

285系終了後、JR東海は新たに夜行列車を所有することはないと思われ、夜行車両管理をJR西日本に移す機会にもなります。

こちらも蛇足ですが愛称名は「東海道」を推薦します。

 

※写真は本文と無関係です。