平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

上越新幹線は今後、上野・大宮・高崎発着の設定もあり得るか?

東京-大宮の線路容量逼迫で上越新幹線の東京発着が変わる可能性はあるか?

ある人のブログで、上越新幹線開業40周年を迎えての将来予測の記事を読みました。

記事の中で、東北新幹線(山形・秋田新幹線を含む)、北陸新幹線が複数の県庁所在地を結び、それぞれ合計100万人以上の人口があることに対し、上越新幹線の県庁所在地は1市で100万人以下であること、行き止まりの袋小路で輸送需要が限られることに触れています。

そのあと、輸送需要が順調に伸びていけば上越新幹線の東京発着は減らされ、上野、大宮、高崎発着で北陸新幹線の列車等から隣のホームで待つ上越新幹線電車に乗り換えも十分に考えられること、上越新幹線の位置づけがだんだんと低くなっていく状況を理解して、そうならないためにはどうしたらよいか考えていかなければならないということで結ばれています。

 

いつもながら毎回、示唆に富んだ内容であり、鉄道界に有益かつ貴重な提言です。

今回は、提示があった上越新幹線の東京駅発着列車が減らされ上野、大宮、高崎発着になる可能性について考えてみました。

 

まず、高崎発着について。

高崎発着はないと考えます。

日中の高崎-新潟の設定では乗車率は上がらず、効果が出ないと思われます。

東京-高崎の線路容量を生み出す方法として、拙ブログ2022年11月22日付け「あさま・たにがわ東京-高崎併結を」でも触れていますが、「あさま」と「たにがわ」を東京-高崎で併結することで、これにより1往復分の容量が空きます。

「あさま」「たにがわ」をそれぞれ8両編成化し、東京-高崎は16両編成、高崎で分割併合すればよいと考えます。

問題は、両列車の12両編成が4両分減って8両編成になることでの輸送力不足ですが、東京-長野・越後湯沢が各駅停車の「あさま」「たにがわ」は比較的混雑の少ない列車ゆえに可能と思います。

 

「あさま」「たにがわ」併結だけでは東京-高崎の線路容量不足が続くならば、次案として「はくたか」と「とき」の一部列車併結を提案します。

はくたか」「とき」は金沢、新潟までの列車なので、「あさま」「たにがわ」よりも減車の影響はありますが、8両編成の内容を見直して定員増を図って対応したらどうでしょうか。

8号車のグランクラスは需要が見込めないため、普通車に置き換えて定員増を図る方がよいと考えます。

また、山形新幹線秋田新幹線同様、東京寄り1号車をグリーン車、2号車から8号車を普通車とする方法もあります。

この場合、グリーン車の定員は洗面所併設の関係で中間車より減りますが、編成全体の定員増を図れる効果があります。

 

次に大宮発着の可能性について。

最繁忙期の臨時列車については、増発による混雑緩和の趣旨で、一部を大宮発着としてもやむを得ないと考えます。

その際、東京-大宮の移動は他の新幹線列車の自由席利用が基本ですが、全車指定席列車が増えており、もとより最繁忙期は乗るだけでも精一杯の印象があります。

そこで東京-大宮について、東京発着の新幹線特急券があれば、上野東京ライン経由東北線高崎線普通列車グリーン車での移動も可能にしてはどうでしょうか。

東京-大宮は新幹線で約25分、在来線普通列車で30分から35分です。

大宮乗り換えの手間と料金差がありますが、大宮は上野の地下駅と違って高架位置であり、選択肢の一つに加えてもよいのではないかと考えます。

 

最後に、上野発着の可能性について。

すでに現在でも東北・上越北陸新幹線の一部の臨時列車は上野発着で設定されています。

上野発着により、東京駅新幹線ホーム20~23番線の4つの番線に、上野駅の中間の20・21番線の2つの番線を合わせて合計6番線と捉えることにより、上野駅の20・21番線を臨時列車増発用として有効に活用する余地はあると思われます。

全列車東京発着に越したことはありませんが、臨時列車の上野発着は許容範囲として受け止められると考えます。