平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

「かもめ」の行先は「武雄温泉行き(リレーかもめ博多行き接続)」に変更を

九州新幹線新八代暫定開業時と同じ行先案内思想に疑問

博多駅など「リレーかもめ」停車駅で列車の行先表記を見ると、列車の方向幕、駅構内ホームのいずれも「リレーかもめ 長崎行き」となっています。

列車に乗り慣れていない人は博多から長崎への直通列車をイメージしないでしょうか。

列車の方向幕を見ると長崎行きの文字の下に「武雄温泉で新幹線かもめに接続しています」又は「武雄温泉で新幹線に接続」とあります。

ここで武雄温泉止まりの列車であることを知るわけですが、紛らわしいものがあります。

 

特急「みどり」佐世保行きの方向幕は「特急みどり 佐世保(長崎)」とあり、下段に「(リレーかもめ)(長崎)」と併記されています。

これも紛らわしいです。

「みどり」は「リレーかもめ 長崎」行きの役目も兼ねる意味合いですが、「リレーかもめ 長崎」行きそのものと誤解されても無理はないと思います。

 

西九州新幹線長崎発列車も武雄温泉行きでありながら、博多行きで通しています。

新幹線の方向幕には「武雄温泉で特急に接続」の表記はありません。

 

リレー列車の案内の仕方は、JR九州では九州新幹線新八代暫定開業時から行なっていました。

博多発「リレーつばめ」は新八代行きとは案内せず、鹿児島中央行きでした。

鹿児島中央新八代行きも同様に博多行きでした。

 

武雄温泉駅で同一ホームによる乗り換え配慮はよいのですが、だからといって列車の行先案内で直通列車のように見せかけるやり方には同意しかねます。

かつての国鉄時代の話ですが、東北・上越新幹線大宮暫定開業の際、新幹線列車は「大宮行き」としており、「上野行き」の表記をしませんでした。

大宮で「新幹線リレー号 上野行き」に接続する旨の放送案内はしますが、列車の行先表示はあくまで「大宮行き」でした。

その方が混乱せず賢明だったと考えます。

 

西九州新幹線の場合、「かもめ 博多行き」は「かもめ 武雄温泉行き(武雄温泉で博多行き特急に接続)」とし、「リレーかもめ 長崎行き」は「リレーかもめ 武雄温泉行き(武雄温泉で長崎行き新幹線に接続)」とする方がよいのではないでしょうか。

また、「特急みどり 佐世保(長崎)」は、「特急みどり 佐世保」とし、下段に「(武雄温泉で新幹線接続)」とします。

JR九州のリレー列車の行先表記が各地の暫定開業路線等で波及していくのは混乱要因になると思われます。