3社共通の、理解しやすい説明文とイラスト図面
京成・新京成・北総の3社が、4月24日付けニュースリリースで「更なる輸送の安全確保のために デジタル方式の列車無線工事が完了しました」を公表しました。
これまでのアナログ式列車無線よりも、より高品質な通話と文字情報伝達が可能となり、異常時対応等での更なる迅速化を図るとの内容です。
今回のPDF資料で感心したことがあります。
京成・北総のアナログ式誘導無線、新京成のアナログ式空間波無線、今回のデジタル式無線の3種が、それぞれ分かりやすいイラストで描かれていることです。
新京成の型と今回のデジタルの型とはどう違うかと思っていましたが、イラストにより音声通話に加えて文字情報伝達の価値、重要性を認識しました。
一般的にこの種のニュースは利用者に直接関連しないため、専門的な文面になりがちですが、今回の3社共通資料は庶民的、初心者的志向で、イラストは親しみやすくも効果的で読み手への配慮を感じました。
他の鉄道会社のウェブページ同事例と比較したわけではありませんが、今回の京成グループ3社の出来栄えは秀逸です。
さて、ここまでで拙文を締めればよいものを、執拗な性格ゆえ、今回の公表での勝手な希望を、新京成を事例として書きます。
アンテナ写真は京成・北総の屋根上型で掲載しています。
新京成のアンテナはデジタルに伴って交換されたか、室内型ダイバーシティアンテナがその役目をして、屋根上アンテナは役目を終えたかの情報が知りたくなります。
後者としたら、ウェブページでダイバーシティアンテナ写真を添えると一層理解しやすくなります。
また、乗務員室内の2台のアナログ式電話(京成用誘導無線及び新京成用空間波無線)と、1台のデジタル式電話との比較では一見、同じに見えても電話機の交換前、交換後の比較写真や、文字情報伝達画面も見たかったところです。
無い物ねだりを承知の上でのわがまま意見です。
偶然にもニュースリリース当日(4月24日)15時43分頃、常盤平-五香間で人身事故があり、約1時間運転を見合わせました。
事故発生中に不謹慎な発想ですがこの時、デジタル無線はどのように活用され、今までとどう違った情報伝達効果があっただろうかと、運転休止中の列車内でふと思いました。
乗務員室付近の位置に立っていると、無線のやり取りで状況が想像できることもあり、これも鉄道趣味の一種の欲かと自戒しました。