平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

「函館本線海線&山線紀行3日間」ツアー 鉄道ファンが望む経路の配慮を

次回の同企画参考用に、渡島砂原と藤城貨物線の追加配慮を提案します

クラブツーリズムは、全行程が列車乗車を主とする鉄道路線体験、団体列車乗車体験等、鉄道ファンが喜ぶプランを多く企画する会社です。

9月中に4回実施する2泊3日の『「函館本線」海線&山線と「道南いさりび鉄道」を乗りつくし!秋の絶景を楽しむ 北海道鉄道紀行3日間』<ゆったり旅>(以下、「函館線海線&山線旅」)もその一つです。

 

「函館線海線&山線旅」のポイントは、北海道新幹線札幌開業とともに廃線が決定している小樽-長万部の乗車です。

団体列車乗車の表記はありませんが、定期列車への乗車では帰路の「はやぶさ」時間には間に合わず、小樽-新函館北斗の全区間が団体列車乗車と思われる興味深い内容です。

小樽駅旧駅長室の特別見学、鉄道車両約50両展示の小樽市総合博物館、道南いさりび鉄道の乗車がそれに次ぐ見どころです。

 

クラブツーリズムのウェブサイトの旅行日程表から、未公表の部分について、コースと時間を想像してみました。

?マークは筆者の推測時間です。

 

【1日目】東京10:44発「はやぶさ19号」→木古内14:49着、15:19発?道南いさりび鉄道→函館16:12着?→ホテル泊

 

【2日目】函館9:00発「北斗5号」?→札幌12:49着?→14:13発「エアポート135号」?→小樽14:46着?→小樽駅旧駅長室見学→15:15発?団体バス→小樽市総合博物館15:30着?後、見学→16:45発?→団体バス→ホテル17:00着?→泊

★「北斗3号」では函館7:37発→札幌11:28着です。

札幌着時間は理想ですが、函館7:37発は早すぎます。

「北斗7号」では函館10:05→札幌13:52で、小樽での見学時間が短すぎ、函館発9:00の「北斗5号」と推定します。

札幌-小樽は毎時2往復の快速「エアポート」指定席と思われますが、日程表では昼食は自弁です。

「北斗」での車内弁当販売や途中停車駅での駅弁購入は期待できず、函館の駅弁では昼食時間に早すぎます。

ゆえに、札幌駅で一定の昼食時間確保を考慮すると、札幌12:49着?、14:13発「エアポート135号」?と推測するものです。

 

【3日目】団体列車で小樽8:40発?→新函館北斗13:23着?、13:39発「はやぶさ32号」→東京18:04着

★小樽→新函館北斗の団体列車時間は以前、設定されたことのある臨時特急「ニセコ」時間を転用したものです。

新函館北斗13:23着?、13:39発新幹線、昼食弁当有りなので、時間的にも一致します。

なお、森-大沼は大沼公園経由です。

 

◆鉄道ファン向けに提案するコース

「函館線海線&山線旅」は、「函館本線海線&山線乗りつくし!」を謳うプランですが、「乗りつくし!」と強調するならば、渡島砂原線と藤城貨物線にも乗車したくなってきます。

この2区間も乗ってこそ函館線全線乗りつくし!(札幌-旭川は除く)と言えるからです。

そこで2区間を今回のコースに組み入れた日程を考えてみました。

【1日目】東京10:44発「はやぶさ19号」→木古内14:49着、15:19発道南いさりび鉄道→函館16:12着→休憩→函館17:35発普通列車長万部行き→七飯から藤城貨物線経由→大沼18:10着、18:42発普通列車函館行き→函館19:20着→ホテル泊

★1日3往復、函館線の一部である藤城貨物線に乗車するコースを追加するものです。

函館着が19:20となり、会社側の16:22着よりも3時間遅い点は、小樽-長万部同様、藤城貨物線が新幹線札幌開業と同時に廃線の可能性が高いため、理解していただくことになります。

 

【2日目】旅行会社の経路、時間とも同じです。

なお、函館の宿泊ホテルが函館駅徒歩1分の地の利から、1日目の藤城貨物線乗車をやめて、2日目に函館5:47→藤城貨物線経由→大沼6:26着→乗換→大沼6:30発→函館7:06で戻ってのホテル朝食もできなくはありませんが、函館5:47発ではリスクがあるため、仮に自由参加であっても提案は見送ります。

 

【3日目】団体列車で小樽8:00頃発→森→渡島砂原経由→新函館北斗13:23着、13:39発「はやぶさ32号」→東京18:04着

★小樽発時間を40分早めて、森-大沼を渡島砂原経由とするものです。

11時から13時の時間帯に渡島砂原経由の定期旅客列車は上下線とも設定がないので、支障はきたさないと考えます。

 

既に決定したことなので今更提案しても仕方ないことではありますが、次回企画の際には函館線の鉄道ファン心理を読み取ったコースで組み入れる配慮をすれば、一層人気は高まると思われます。