会場アクセス案内には実用的な複数路線の表記が必要では?
2023年8月5日(土)から6日(日)の2日間、奈良市内で「鉄道で地域を盛り上げよう! 大和鉄道まつり2023」が開催されました。
2022年8月20日(土)~21日(日)に続き、今回が第2回目です。
「奈良県内最大級の鉄道まつり」のフレーズが付き、主催は全国鉄道まつり実行委員会でした。
鉄道会社ブース、鉄道会社グッズ、駅弁販売、トークショー等の内容で、お城まつり2023も別会場で同時開催されました。
共催は奈良県コンベンションセンター、なら歴史芸術文化村 指定管理者 やまとの道コンソーシアムで、後援は奈良県、奈良市をはじめとする全10団体でした。
出店企業として伊賀鉄道、名鉄、野岩鉄道、信楽高原鉄道、三岐鉄道、近鉄、四日市あすなろう鉄道、えちごトキめき鉄道、嵯峨野観光鉄道、三陸鉄道、三重交通グループ、南海、伊勢鉄道、和歌山電鉄、京阪、養老鉄道、JR貨物、明知鉄道、紀州鉄道、奈良交通、JR西日本の21社が掲載されていました。
会場アクセス情報は近鉄だけで十分か?
会場は奈良県コンベンションセンターコンベンションホールB・Cでした。
奈良コンベンションセンターの場所は地域では著名な会場と思われますが近畿以外の人、初めての人にとっては大体、奈良駅周辺だろうという認識かと思われます。
同ホームページのアクセス情報を見ると、近鉄奈良線新大宮駅より徒歩約10分、近鉄奈良駅からバスも運行されていることがわかります。
同じ奈良駅としてはJR駅の方が会場に近い位置にありますが、JR奈良駅からのアクセス案内は掲載されていません。
同ホームページ掲載地図から見れば、近鉄の新大宮駅から徒歩約10分で会場の距離感から、JR奈良駅からは徒歩約20分程度かとの察しはつきます。
通常のネットから、同センター名だけを入力してアクセスを見ると、JR奈良駅からの徒歩による道案内やバスがあることを知ります。
大和鉄道祭り2023は、奈良県内最大級の鉄道まつりとして、県全体を挙げての企画とも言えます。
出店団体の一員であるJR西日本にとっては奈良線の利便性向上、京都-奈良の速達、輸送力増強に力を入れたところでの祭りで理想的な開催期日でした。
JR西日本はJR奈良駅からのアクセス情報掲載がないことをどのように受け止めているでしょうか。
同祭りホームページのアクセス案内を近鉄のみとし、JR西日本は地図だけの間接的な案内にとどめたのは、近鉄優先配慮や、地域での近鉄利用の多さ等の諸事情かとも思いながらも、鉄道での来場に対する全体的な実用性、交通案内配慮には不足すると感じました。
ちなみに大和鉄道祭り2022のポスターチラシでは、後援は奈良県と近鉄の2者で、「※会場へは公共交通機関でお越しください(最寄駅:近畿日本鉄道 新大宮駅)」との表記で、近鉄奈良駅からのバスやJR奈良駅には触れていませんでした。
JR奈良駅からの徒歩時間、バス乗車時間も併記するのが来場者に対する配慮ではないでしょうか。
現場を直接知らない素人意見は聞くに値しない?
以下は余談です。
筆者は当会場へ実際に行ったわけではありませんので本来、あれこれ言う資格はないのですが、だからといって今回に限らず、現地に行かない者がとやかく言う資格はない、現場を見ない者の意見を聞く必要はない、モノを言うなら列車で来て、会場を見てから言えという発言や考え方を時折、見聞きします。
秀逸な鉄道会社の方のブログでも、そのような趣旨の文言を見ることがありますが、いささか残念です。
正論ではありますが、現地へ行くには限度があり、路線乗車も過去の体験の方が多いゆえ、そうなると拙ブログは机上論中心なのでブログを閉じるしかありません。
しかしながら一方では現地、現場を知らない者の方が思い入れが強すぎない分、冷静、客観的に注視し、指摘できる場合もあるかと思います。
一概に非難、否定するのもどうかと思います。
話は異なりますが、一般社会での人事異動でも未経験者が転入してきた後、転入者自身に業務の先入観がない分、違った次元で、今まで見過ごしていた指摘により改善されたケースもあると思いますし、それが配置転換の趣旨、効果の一つとも考えます。
単なる指摘や苦情に終始するのでなく建設的に、今後の発展期待という前提のあることが大事と思います。
筆者にも自戒、省みるべき文面や思考が多々ありますが、課題解決に当たってはたたき台によって議論のきっかけや議論がしやすい材料になるのではないかと期待しつつ日々綴っているところです。
今は役に立たなくても数年先に「そういえばこんな好き勝手な意見を出していた者もいたっけ」と思い出す材料になればありがたく思います。
※写真は本文と無関係です。