「サンダーバード」「しらさぎ」は、敦賀でどのタイプの「つるぎ」と接続して金沢、富山を結ぶか?
昨日の拙「北陸新幹線で大阪-福井わずか3分短縮 在来線敦賀-福井の快速増発効果を考える」の続編です。
今回は、北陸新幹線敦賀開業後の大阪→敦賀の「サンダーバード」25往復が、敦賀で4種類ある「つるぎ」のどのタイプに接続するかを予測してみました。
毎回のことですが、予測内容には何の根拠もありませんので、予めご了承ください。
「つるぎ」の4つのタイプを整理する
「つるぎ」は敦賀を基準として下記4タイプに分けられ、「サンダーバード」と同じ計25往復です。
25往復のすべての「サンダーバード」が敦賀で金沢方面の「つるぎ」に接続します。
① 敦賀-富山の速達型で福井、金沢、新高岡のみ停車の5往復
② 敦賀-金沢の速達型で福井のみ停車の4往復
③ 敦賀-金沢の各駅停車型3往復
④ 敦賀-富山の各駅停車型13往復
【サンダーバード編】
大阪→敦賀の「サンダーバード」は①~④のどのタイプの「つるぎ」に接続するか?
「サンダーバード」については、現在の大阪→金沢の全列車が同じダイヤのまま大阪→敦賀での運転に切り替わる前提のものです。
毎日運転ではない大阪10時12分発「サンダーバード15号」、15時12分発「29号」、19時12分発「43号」の3列車を、定期列車22往復と合わせると25往復になります。
以下、この3列車は定期列車格上げ前提としています。
また現在、敦賀を通過する列車は、敦賀到着時間を他列車所要時間に合わせて推定時間で記載しています。
◆① 敦賀-富山の速達型5往復で、福井、金沢、新高岡のみ停車の「つるぎ」に接続する「サンダーバード」
現在、停車駅のもっとも少ないタイプの5列車で、1号以外は敦賀を通過しています。
・「1号」大阪6:30→敦賀7:57(以下、大阪→敦賀の時刻のみ表記します)
・「9号」 8:42→ 9:59
・「21号」12:12→13:29
・「37号」17:42→18:59
・「43号」19:12→20:29
◆② 敦賀-金沢の速達型4往復で、福井のみ停車
①の5列車の時間帯の間の中で、速達列車同士の設定時間がある程度均等になることと、朝夕の混雑列車を想定したものです。
・「5号」 7:40→ 9:01
・「17号」10:42→12:01
・「27号」14:42→16:01
・「33号」16:42→17:59
◆③ 敦賀-金沢の各駅停車型3往復
富山まで行くには時間が遅くなる列車です。
・「45号」19:27→20:48
・「47号」20:07→21:32
・「49号」20:54→22:14
◆④ 敦賀-富山の各駅停車型13往復
上記以外の「サンダーバード」13本です。(号数と時間は省略します。)
現在の定期運転の「かがやき」のように、「つるぎ」の速達列車も朝夕と夜に時間を集中させるか、終日の中で運転時間を均等に保つかによって、速達「つるぎ」の設定時間は変わってきます。
上記予測時刻は、現在の「サンダーバード」の停車駅の少ない列車の状況を勘案して予測しました。
【しらさぎ編】
「しらさぎ」は「サンダーバード」と異なり、停車駅が少ない速達列車はありません。
長浜と松任の2駅への停車の有無以外に、列車単位での大きな所要時間や停車駅の差異もないのが特徴です。
敦賀では「しらさぎ」到着後、10分以内で大阪からの「サンダーバード」が到着するダイヤ構成となっています。
そのため、「しらさぎ」は数分後の「サンダーバード」到着を待って、同じ「つるぎ」への乗車になると思われます。
「しらさぎ」から速達「つるぎ」への接続は、現ダイヤでの速達「サンダーバード」と時間帯が合致した列車のみになると考えます。
◆① 福井、金沢、新高岡のみ停車の「つるぎ」に接続する「サンダーバード」
現「サンダーバード」の速達列車が「つるぎ」速達列車に接続という前提においては、「しらさぎ」と現「サンダーバード」速達列車との敦賀到着時刻は一致しません。
そのため、下記2列車だけが速達型「つるぎ」接続と予測します。
「しらさぎ」は各駅停車型「つるぎ」接続が中心と想定
上記列車以外は、各駅停車型「つるぎ」への接続です。
名古屋19時48分発、敦賀21時24分着の「しらさぎ15号」は、上記③の各停「つるぎ」の金沢行き、他の「しらさぎ」は前記、速達接続の7号、61号を除いて④の各停「つるぎ」富山行きと考えます。
各駅停車型「つるぎ」は速達型よりも停車駅は4駅多く、15分程度の時間差があります。
一方で、現「しらさぎ」は、一部の「サンダーバード」のような敦賀通過、福井のみ停車する列車はありません。
このことから案外、「しらさぎ」は速達「つるぎ」でない各駅停車型への接続でも受け入れられるのではないかとも思われます。
※ 昨日の記事についての補足
昨日の記事は、大阪-福井の区間だけに特定して速達を視点として見た際に、「サンダーバード」25往復のうち、敦賀で速達「つるぎ」「かがやき」(越前たけふ通過型)に接続する本数としては16往復が上限であるという話です。
その際、残9往復の「サンダーバード」は越前たけふ停車タイプの「つるぎ」接続となり、それによって北陸新幹線での大阪-福井の所要時間は現在の最速直通列車よりも逆に1分遅くなることを主眼とした内容です。
今回の内容は、25往復の「サンダーバード」が敦賀到着後、同じ全25往復の「つるぎ」の、4タイプのうちのどれに接続するかを予測したものです。