平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

鉄道全線完乗の自分流こだわりルールと「時刻表2万キロ」

列車に乗るだけ、鉄道路線に乗ること自体を楽しむ自己満足趣味の全線完乗話です

鉄道路線があれば全線に乗りたくなるのは自分も同じです。

観光地に行く時間があれば列車に乗ることに時間を充てていました。

乗り換えの待ち時間があった時間だけ、接続列車に間に合う範囲で駅付近を周遊する程度でした。

1987年の国鉄時代までに、当時の国鉄と私鉄の全線完乗を果たしましたが、周囲からは変わり者の扱いでした。

自己の記録に関しては大雑把なところがあり、いつ頃全線完乗したかの記録、記憶が残っていませんが、1987年までの国鉄時代に果たしたことだけは確かです。

 

湖西線山科と近江塩津の完乗駅選択の悩み

最後の駅は湖西線乗車での山科でした。

この駅が最終目的だったわけではなく、行程と列車接続計画でたまたま山科になりました。

湖西線で一区切りつくなら近江塩津の方がローカルの素朴な雰囲気で終わりたかったですが当時、近江塩津発着の湖西線普通列車は、永原-近江塩津での交直流電流切り替えの事情から電車でなく気動車が充てられ、わずか4往復でした。

京都からの湖西線普通電車は直流のため、限度となる永原で折り返さざるを得ず、次の近江塩津での北陸線連絡は重視されていませんでした。

湖西線近江塩津側は特急の北陸速達が主眼だった結果でした。

 

宮脇俊三著「時刻表2万キロ」

話は戻りますが、列車に乗るだけが目的で何が楽しいのか、ローカル線に乗って終着駅でそのまま戻って何の意味があるのかと周囲からは言われます。

どう説明しようとも一般の人の理解が得られることはないので、時刻表を片手に列車に乗るだけの自己満足の変わった趣味とだけ答えていました。

 

それが少しずつ変わってきたのは、宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」が1978年に河出書房新社から刊行されたがときでした。

この本のお陰で、鉄道路線に乗るだけ、列車に乗車するだけ、鉄道路線を完乗するということが一般の人にも認識されました。

刊行されてから自分の完乗まで約10年弱の開きがありますが、自分の心強い味方、後押しをしてくれたのは確かで、自分の中でもっとも想い出深い、貴重な書籍となりました。

完乗を果たしても自慢することとは反対に、気恥ずかしさが漂う奥ゆかしさ、文章の気品さにも共感を覚えます。

 

以下は、自分の鉄道路線完乗までの勝手なこだわりルールです。

何もそこまでという点もありますが、逆にこれだけでは物足りない、十分でないという点もあります。

人生、時間制約があり、上を見るのは際限がないので、どこで線を引くかがポイントになります。

 

【全線完乗までの自己ルール】

① JR、私鉄、地下鉄、第三セクター路線、路面電車、モノレールの全路線に乗る。

ただし行楽地内の乗り物は含めない

② ケーブルカー、ロープウェイ、リフトは含めない

③ 各駅停車列車の乗車を基本とするが、接続ダイヤや行程によっては通過駅のある特急列車でも可とする

④ 片道乗車でも可とするが、別線複線区間で、線路が見えなくなる区間は上下線両方の乗車とする。

本線から分岐して、本線を高架でまたぐか、本線の下を通り抜ける場合は、乗車を基本とする。

※ 首都圏の中央線で言えば、前者は中央線立川→西立川の青梅線特快の経路、後者は水道橋→御茶ノ水中央快速線などが該当します。

前者の場合、立川→西立川の青梅線の場合、西立川→立川→南武線経由の臨時列車では、青梅線上り線から同線下り線を走ってから専用線で立川へ向かうため、西立川→立川→南武線の経路の列車に乗ることを指します。

八高線では、倉賀野→北藤岡八高線専用待避線経由の上り列車です。

北陸新幹線では上り列車が高崎手前と大宮手前で、上越新幹線東北新幹線をまたぐことから、下り列車ではなく上り列車に乗ることでの自己満足です。

高架橋のさらに上を行く高架橋からの見晴らしは、下り列車からは得られないためです。

⑤ 本線から分岐する固有の短絡線があって、旅客列車が設定されている場合は乗車を原則とする。

ただし、団体旅行ツアー企画の場合は含めない。

⑥ 本線から分岐する固有の短絡線があって、上下線のどちらかしか走行しない固有の線路がある場合は、その線路の乗車を基本とする。

⑦ 日中の車窓を見ることを原則とし、夜から明け方までの車窓が見られない時間帯の乗車は不可とする

⑧ 乗車途中での仮眠は10分程度までは可とし、10分を越えたら乗り直すことを基本とする

⑨ トンネルが連続する区間は、途中に駅及び信号所がある場合以外の仮眠を可とする

 

【全線完乗後の自己ルール】

⑩ 全線完乗後の新線開通路線や区間は、改めて乗車することを基本とする

⑪ 全線完乗後、愛称付きの有料特急列車への乗車を目標とする

⑫ 全線完乗後、JR車両は全形式への乗車を目標とする

⑬ 全線完乗を果たす前に廃止された路線や区間は、未成線として廃線跡地を見に行くことを基本とする。

この場合、既存の鉄道路線から分岐していく区間を開始点とし、途中までの見学でも可とする。

廃止されてから年月が経過している路線や区間も同様とする。

 

全線乗車しながらの本文と無関係の写真添付について

新たな新線開通の都度、乗りに行く気持ちはありますが、1987年までの自己の完乗時点で一息ついてしまいました。

また、JRから第三セクターに変わった路線等も改めて乗り直したいのですが、対象路線が全国各地に分散しているため容易には成し得ませんでした。

 

全線完乗したならば全国の列車写真を持っているのが通常ですが、各地のことを書かせていただく都度、現地写真を拙ブログに添付できないことに歯がゆさ、情けなさを覚えます。

元々、撮影技量がないこと、写っていればよいだけのものが多いことが理由としてありますが、引っ越しでの荷物整理の際、余計なものは処分する中に鉄道写真を含めたことに今、後悔があります。

デジタル化の現代なら場所も取りませんが、フィルム時代で分厚いアルバムに下手な写真では処分しても仕方ないと判断したことに見通しの甘さがありました。

下手な写真でも残してあればと思いつつも処分したものは仕方なく、無関係のものを添付するケースがあります。

関係ない写真など添付すべきでないとの声は複数の方からいただいていますが、それを承知の上で、気分転換の自己満足ということで寛容に理解していただければ幸いです。

今後ともよろしくお願いします。