平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

鶴見線を思うと小野田線・宇部線が浮かんでくる類似性

鶴見線大川支線に乗ると小野田線長門本山支線に乗りたくなってくる

鶴見線は、東京近郊の鉄道路線の中では、京浜工業地帯を行く特有の雰囲気がある路線です。

最近では205系からE131系新車に代わって、ワンマン運転となって新たな話題を呼んでいます。

鶴見線を思うと、西の小野田線宇部線(以下、ここでは「小野田・宇部線」)が浮かんできます。

小野田・宇部線は、かつては石炭、石灰石輸送が盛んで、栄光の工業路線的雰囲気が感じられます。

 

線路配置の類似性

鶴見線京浜運河、小野田・宇部線は周防灘の脇を走ります。

地図上の線路配置のイメージは、鶴見線と小野田・宇部線とで似ています。

鶴見線東海道線京浜東北線)川崎-鶴見の海側、小野田・宇部線山陽線新山口宇部・小野田の海側を走ります。

 

鶴見線は鶴見を起点に扇町を目指し、途中で海芝浦支線、大川支線が分岐します。

小野田・宇部線は、路線上の定義は別として、宇部線新山口を起点に地図上で見ると、新山口から小野田を軸にして、居能から宇部への分岐、雀田から長門本山への分岐(長門本山支線)のイメージがあります。

 

鶴見線は鶴見を出て、浜川崎から南武支線の尻手を経由し、南武線で再び川崎へ行くルートもあります。

そのルートをたどれば再び東海道線と合流します。

小野田・宇部線は、新山口から宇部と小野田で再び山陽線に合流します。

その意味では京浜東北線川崎-鶴見、山陽線新山口-小野田で支障があった際は、列車本数、輸送力は別として理論上、鶴見線、小野田・宇部線への迂回はできます。

 

駅の類似性

少々強引な論法ですが、地図上の位置での駅での類似性は以下のとおりです。

鶴見線宇部線小野田線

鶴見=新山口

浅野=居能

海芝浦=宇部

武蔵白石=雀田

大川=長門本

扇町=小野田

 

実際の駅構造として、鶴見線浅野と小野田線雀田の、本線とのY字型の分岐ホーム構造は似ています。

 

かつての大川支線は武蔵白石で乗り換えができましたが、武蔵白石駅の大川支線用の急カーブ上の構造が、205系20m車では支障をきたすため、大川支線用の武蔵白石ホームはなくなり、安善での乗り換えに変わりました。

 

列車ダイヤの類似性

土曜・休日(以下、「休日」)の大川駅長門本山駅は朝2往復、夕方1往復のみのダイヤで共通しています。

大川駅は7・8・18時台、長門本山駅は7時台2本、18時台1本の点で類似しています。

日中10時間、列車が来ない駅になります。

駅前には特別、個性的なものも見当たりませんが、大川駅構内には使われてない貨物線路跡が残る工場の端の部分的な雰囲気です。

長門本山駅前は庶民的です。

長門本山駅からの周防灘を見ると、大川駅よりも海芝浦駅の方が浮かんでくることもあります。

 

大川駅の発着列車は、平日は朝4往復、夕方から夜5往復、計9往復ですが、土曜・休日(以下、「休日」)は朝2往復、夕方1往復です。

長門本山駅は、平日・休日とも朝2往復、夕方1往復、計3往復です。

休日の大川駅の発着列車本数は、長門本山駅と同じになります。

 

扇町駅は平日31往復、休日は26往復、小野田駅は平日・休日とも9往復です。

本数的には扇町は小野田より多いですが、日中の12時、14時頃は列車が2時間待ちになることがあります。

頻繁に旅客列車、貨物列車が通過する東海道山陽線からひっそりと分岐していく鶴見線、小野田・宇部線の哀愁も似ています。

 

本山の駅名の類似性

蛇足ですが、小野田線長門本山支線の長門本山(ながと「もとやま」)駅に対して、かつて鶴見線には本山(ほんざん)駅が、鶴見駅の隣にありました。

「もとやま」と「ほんざん」で読み方は異なりますが、漢字は同じ「本山」です。

 

かなり無理矢理感もありますが、鶴見線と小野田・宇部線の共通性、類似性を探ってみました。

 

(※ 記載にあたり、Wikipediaを参考にさせていただきました。)

※写真は本文と無関係です。