平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

キュン♥パス東日本一周17時間半の記事を読んで 東北新幹線指定席選択の妙?

東北新幹線新青森→盛岡に指定席1回分充当、盛岡→東京自由席は計算のうち?

日刊SPA!、2024年2月22日付け、「1日1万円で『新幹線も乗り放題の周遊券』を利用してみた。❝東日本一周❞の旅が17時間半で実現」を拝見しました。

2024年2月14日にJR東日本のキュン♥パスで出掛けた興味深いレポートです。

 

コースは、東京6:08発-上越新幹線「とき301号」自由席-新潟8:10着、8:22発-羽越線「いなほ1号」指定席①-秋田11:57着、12:40発-奥羽線「つがる3号」自由席-青森15:22着-青森観光-青森17:26発-普通列車新青森17:31着、17:44発-東北新幹線はやぶさ42号」指定席②-盛岡18:45着-盛岡下車-盛岡20:29発「やまびこ74号」自由席-東京23:44着、でした。

 

指定席2回分は、新潟→秋田の羽越線「いなほ1号」と、新青森→盛岡の「はやぶさ42号」を選択されています。

乗車時間は「いなほ1号」が3時間35分、「はやぶさ42号」が59分です。

 

指定席2回分は「いなほ」新潟→秋田と「はやぶさ新青森→盛岡に使用

どの列車に指定席2回分を充てるかは使う人の自由であり、周囲が物を言う筋合いではありませんが、感想としては「はやぶさ42号」に充てるのはもったいなかったのではないかと感じます。

指定席に充てるなら盛岡20時50分発、東京23時04分着の「はやぶさ48号」の方が「やまびこ74号」より遅く発車し、東京に早く着きます。

 

東北新幹線盛岡-新青森は全車指定席の「はやぶさ」のみのため、新青森→盛岡の移動で「はやぶさ42号」の指定席に充てたのは、この計画全体から見ると一般的な選択ではないように思います。

 

盛岡-新青森の全車指定席「はやぶさ」に対する補完として、キュン♥パス提示により指定席の利用回数に数えず、指定席の空席に乗車できることは、これまで数多くの鉄道記事を読ませていただいた中からも、すでにご承知のことかと思います。

青森→盛岡の「はやぶさ42号」は指定券の購入をせずに空席を利用し、途中で指定券所持者が来たら席を立って、他の空席に移動すれば済みます。

満席で空席がない時は立席乗車となりますが、そのリスクは自由席利用の「とき」「つがる」「やまびこ」にも共通します。

はやぶさ42号」の乗車時間59分を考慮すれば、満席なら仕方ないと割り切っての空席乗車でもよかったように思います。

盛岡→東京で「やまびこ74号」より29分遅く発車する「はやぶさ48号」に指定席残1回分を充当し、東京着が40分早着することは、夜間の時間節約として貴重と思われます。

 

釈迦に説法を承知の上で

盛岡→東京の「はやぶさ48号」が満席のため、新青森→盛岡の「はやぶさ42号」に指定席1回分を充てたのかもしれません。

または、空席の多い「やまびこ74号」で最初から長い時間乗車することも計画のうちだったならばまさに釈迦に説法であり、こちらの単なる勘違いと余計なお節介ですので、その際は失礼をお詫びします。

ただ、リポート記事の中ではそのことに触れていなかったので、「はやぶさ42号」を指定席充当に選んだことに興味を持っただけです。

 

逆回りのコースはどうか?

以下は、リポート記事とは直接関係のない、上記周遊を参考とした、東北一周逆回りコース(東京→盛岡→新青森→秋田→新潟→東京)想定の内容です。

昼食、夕食は列車内でなく地域で食したいという前提で、コースとして無難な列車は以下のとおりです。

 

【盛岡で昼食、秋田で夕食、青森、新潟の観光・休憩は省略の場合】

東京6:32発-「はやぶさ1号」指定席①-盛岡8:44着-盛岡で観光・昼食-盛岡11:47発「はやぶさ13号」空席利用-新青森12:36着、12:48発-「つがる4号」-秋田15:27着-秋田で夕食または休憩-秋田16:48発-「いなほ14号指定席②-新潟20:21着、20:30発-「とき348号」-東京22:28着

 

【青森で昼食、新潟で夕食、盛岡観光は省略の場合】

東京6:32発-「はやぶさ1号」指定席①新青森9:51着、9:58発-普通列車-青森10:04着-青森観光、昼食-青森12:41発-「つがる4号」-秋田15:27着-秋田で休憩-秋田16:48発-「いなほ14号指定席②-新潟20:21着-新潟で夕食-新潟21:40発-「とき350号」-東京23:40着

 

【上記コースの補足説明】

青森-秋田の「つがる」は3往復、秋田-新潟の「いなほ」は2往復に限られるため、おのずと青森→秋田→新潟の乗車列車は日中の1本に特定されます。

次に、東京から東北新幹線で出発の場合、盛岡で下車して昼食の場合、新青森接続の関係で盛岡11時47分発「はやぶさ13号」が限度になります。

飲食店舗の開店時間、飲食提供までの時間を考慮すると盛岡下車の昼食を叶えるのは難しそうです。

青森での観光については、東京から新青森まで直行すれば見学時間と昼食時間は確保できます。

秋田では15時27分着「つがる4号」から16時48分発までの待ち時間は1時間21分です。

早い夕食時間を秋田で取るかどうかの選択になります。

秋田で昼食をしない場合、新潟になります。

いなほ14号」新潟20時21分着から、21時40分発「とき350号」まで1時間19分の間で済ませることになります。

全般的に見ると、逆回りコースは食事の時間を中心に非効率な面があります。

 

秋田での昼食時間は44分に限られるものの、東京→上越新幹線羽越線奥羽線東北新幹線、盛岡→東京は「はやぶさ」指定席の方が効率的と言えそうです。

 

(※ 記載にあたり、日刊SPA!、2024年2月22日付け、「1日1万円で『新幹線も乗り放題の周遊券』を利用してみた。❝東日本一周❞の旅が17時間半で実現」を参考にさせていただきました。)