平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東海道・山陽新幹線 新大阪までの毎日運転と、臨時で山陽延長運転とで号数を変えるのは不便

東京7:00発「のぞみ」で定期の新大阪行きは「203号」、臨時の広島行きは「107号」の紛らわしさ

東海道・山陽新幹線では、東海道区間の東京-新大阪間は毎日運転、山陽区間の新大阪-博多間は臨時列車として新大阪から延長運転というパターンの列車が多くあります。

今回は、東京7:00発「のぞみ203号」を事例として考えます。

東海道・山陽新幹線で東京7:00発「のぞみ203号」新大阪行きは、東海道区間の東京-新大阪は定期列車で毎日運転しています。

特定の日には山陽区間、新大阪から広島まで延長運転することがあり、その場合は東京-広島の全区間が「のぞみ203号」でなく、「のぞみ107号」に変わります。

しかし東京-新大阪の利用者に限ってみれば、同区間内では毎日運転の列車でありながら日によって号数が変わることは、らわしく、覚えにくく、実用上で不便に感じます。

 

臨時列車運転日によって、行き先によって「のぞみ203号」が「107号」に変わる

JR時刻表で見てみます。

東京-新大阪は毎日運転ということで、「のぞみ203号」では通常の定期列車の文字表記になっています。

「のぞみ203号」の運転期日欄に「〇月〇日は運休」と表記されています。

運転期日の欄でありながら、「のぞみ203号」の場合、運休日を記載するという結果となっています。

そのため、「運休」の文字は太字としています。

いわば「準」定期列車です。

 

「のぞみ203号」が臨時で広島まで運転する場合は、東京-広島の全区間が「のぞみ107号」に変わります。

時刻表では、「のぞみ107号」の運転日を運転期日欄に表記しています。

こちらは「のぞみ203号」と違って、通常の運転期日欄本来の表記です。

時刻表上の時刻の数字は、臨時列車用の斜字体です。

 

東海道区間JR東海、山陽区間JR西日本ということで、会社の境界、新大阪を跨ぐか、跨がないかで号数を分けています。

山陽直通列車の号数は0番台と100番台、東海道のみの列車は200番台以降を基本とする使い分け、考え方です。

しかしこの号数の付け方、定期列車の表記文字ながら運転日注意欄に「◆」があります。

東京7:00発は「準」定期列車の「203号」、臨時の「107号」の2つを見ながら、それぞれ類似した運転期日、運休期日を二重に確認しなければなりません。

これでは利用者は運転日、運休日の確認に追われ、分かりにくく不便です。

ちなみに山陽区間では、同じ列車が広島行きであっても、博多行きであっても、号数は変えていません。

 

「のぞみ203号・107号」の場合、東京-新大阪は結果的に毎日運転している訳ですから、広島に臨時延長運転しても、していなくても、「のぞみ203号」(または「のぞみ107号」)とした方が明快です。

東京-広島全区間を「のぞみ203号」とした上で、特定日に広島へ臨時延長するわけですから、時刻表ではまず「新大阪までは毎日運転」と表記し、新大阪までは定期列車用の文字表記とした方が実用的です。

そして、東京-新大阪の行の右隣、新大阪駅の時刻位置の右下に、「↴」の記号を使って欄を変え、新大阪-広島の時刻は斜体の表記で示せばよいと考えます。

 

東北・北海道新幹線はやぶさ9号」は分かりやすい号数設定

東北新幹線で、東京8:37発「はやぶさ9号」新青森行きは、東京-新青森は定期列車ですが、特定日に新函館北斗まで延長運転することがあります。

時刻表では「新青森まで毎日運転」の表記があり、新青森の右隣の欄に「↴」の記号で新青森新函館北斗間の時刻を斜字体で表記し、定期の新青森止まりであろうと、新函館北斗までの臨時延長であろうと「はやぶさ9号」としています。

時刻表での東海道新幹線のような、別々の二重列車の表記もありません。

東京-新青森東北新幹線新青森新函館北斗北海道新幹線ですが、会社が跨るなら号数を変えるという発想はしていません。

はやぶさ9号」のように、「↴」の記号で分ける方が便利です。

 

同時刻発列車の号数は行き先や定期・臨時区分に関わらず同一の方が便利

利用者にとって同じ発車時刻の列車は、行き先に関係なく同じ号数の方が誰しも覚えやすいものです。

「のぞみ」の100番台だから山陽直通か、200番台だから新大阪止まりかなどと、号数で行き先や定期・臨時の区別を判断する利用者はほとんどいないと思われます。

繰り返しになりますが、東京7:00発列車の号数を常に「のぞみ203号」(または「のぞみ107号」)として、利用者にわかりやすく、覚えやすくするのが第一です。

それにより「運転日注意」欄の◆表記はなくなります。

 

そして、「はやぶさ9号」のように、東京-新大阪の時刻表表記は1行とした上で、「新大阪まで毎日運転」と併記し、その右隣欄に「↴」の記号で新大阪-広島の時刻のみを斜字体で表記するのが望ましいと考えますが、いかがでしょうか。