平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

中央線高尾-大月は211系からグリーン車付きE233系に変わっていくか?

中央快速線リーン車導入を機に、東京-大月直通本数は増えるでしょうか?

中央快速線が来春からグリーン車付きになります。

現在、東京-大月直通快速は下り17本、上り20本あります。

このうち、大月で中央快速と接続する甲府方面電車は下り8本、上り5本あります。

また、大月での中央快速との接続でなく、高尾側と甲府とを直通する電車は下り22本、上り23本あります。

 

中央線グリーン車は来春のダイヤ改正までの間、無料で乗車できるゆえに満員御礼ですが、営業開始後のグリーン車の利用状況はどうなるでしょうか。

東京駅と新宿駅の二大拠点を結ぶことから利用は安泰との見方がありますが、グリーン料金適用開始後もこのまま満席に近い状態かどうか。

 

中央快速のグリーン車がやっと日の目を見ることになり、当初予定の2020年度から4年遅れての導入となりました。

JR東日本からみれば、せっかく長期間をかけてグリーン車を導入したならば、多くの利用がされなければ営業的に損失です。

東海道、東北、高崎線普通列車グリーン車のような、一定区間の長い距離運用と違って、最短では東京-武蔵小金井のような29.1km/h、約40分の営業区間も列車も発生します。

もっとも総武快速線では、東京-津田沼26.7キロ、約30分のような列車が走っています。

 

中央快速グリーン車の一つの誘発策として、大月への快速延長運転本数の増加はある程度、考えられるかと思います。

とくに休日における大月での富士急行接続による富士山、河口湖方面の利便性向上は、快速グリーン車の利用普及策として有効と考えられます。

特急「あずさ」「かいじ」併結の「富士回遊」による富士急行直通運転でそれを果たしていますが、「富士回遊」の本数には限度があります。

その意味では、グリーン車利用による大月発着本数増は、営業的にも特急相応の収入源になります。

快速の大月本数増で輸送力過剰の分は、高尾発着の中距離電車は大月発着とすることで調整となります。

 

高尾-大月間の利用状況と、他の路線の状況をみる

快速の大月本数増の課題は、現在の中距離用211系電車の6両編成と比べ、E233系グリーン車付き快速は編成両数が2倍の12両であり、高尾-大月での輸送力が過剰という点があります。

2023年のJR東日本の路線別利用状況で、中央線高尾-大月の一日当たりの平均通過人員は40,683人の状況です。

参考までに、この数値に近い路線区間を見てみたいと思います。

順不同で、※は普通列車グリーン車付き列車が走行する区間です。

 

常磐線:土浦-勝田    40,651人※

高崎線:熊谷-高崎    42,141人※

東北線:古河-宇都宮   44,516人※

総武線:佐倉-成田    39,950人※

八高線:八王子-拝島   28,460人

・相模線:茅ヶ崎-橋本   27,708人

五日市線:拝島-武蔵五日市22,954人

横須賀線:逗子-久里浜  21,842人※

 

内房線蘇我-君津    51,576人※

外房線蘇我-茂原    60,340人※

青梅線:拝島-青梅    70,711人※

常磐線:取手-土浦    79,411人※

川越線:大宮-川越    81,312人

 

中央快速の大月列車本数増と、甲府中距離電車の大月折り返しが増えるか?

高尾-大月の快速増発で輸送力過剰の点は、毎時2往復、あるいは40分間隔ダイヤとすることで割り切るか、またはE233系の12両固定編成でなく、8両+4両の分割編成を大月快速の一部に充当し、高尾で4両を切り離し、高尾-大月は8両で行く方法をとるかどうかになります。

現実には、高尾駅で大月側の付属4両を切り離し、別線に逃げる必要がありますが、高尾駅は上下線ともそのような配線になっていないので無理と思われます。

したがって、東京-大月は12両固定編成のまま、運転間隔で調整することになります。

 

また、新宿-大月の特急利用者が快速に転移する影響も考慮する必要があります。

特急は新宿止まりでも、快速は東京まで直通という点では快速に優位性はあり、需要は見込めそうです。

 

E233系4扉車と211系3扉車とのホームドア位置不整合の課題解決法

今後の首都圏でのホームドア導入により、中央線では高尾までが設置対象となります。

その際、甲府方面の3扉211系が高尾・立川に発着すると快速E233系4扉とホームドアの位置が異なることの解決が必要と唱える人もいるようです。

特急の1扉の場合、E233系と大きく扉枚数が異なっても、特急は1扉のまま八王子・立川等でのホームドア問題の解決を図るはずです。

211系がホームドア関連で最低限、高尾だけは4扉用のほかに3扉用も併設するしかないかと思いますが、それが困難あるいは経費増等によって、ホームドア予定のない大月折り返しということになっていくのでしょうか。

 

あるいは中央快速線や他路線のE233系余剰車を、高尾-大月間専用でE233系6両編成で運用するようなことはあるでしょうか。

その場合、高尾駅では、グリーン車乗車位置でない6~11号車の位置への停車でしょうか。

 

JR東日本は、中央線快速グリーン車効果を高めるため、甲府方面中距離電車を高尾接続から徐々に大月接続に変えていき、高尾-大月は基本的に快速が受け継ぐことで快速とグリーン車の同時利用促進、E233系運用の向上、高尾でのホームドア4扉用統一を図るかという気もしますが、どのようになっていくか、様子を見守りたいと思います。

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