計4か所のグリーン車乗降ドアで最も着席率が高いのはどのドア位置かを探りました
中央線快速の「グリーン車お試し期間」中の、グリーン車利用について、これまで2回書かせていただきました。
今回は、グリーン車が2両連結された際の、1両に2か所、2両で計4か所のグリーン車用乗降ドアで、どのドアの位置がもっとも着席できる確率が高いかを考えてみたいと思います。
なお、中央線快速グリーン車の詳細はまだ公表前のため、これまでの中央線グリーン車に関する情報を総合した中での、筆者側の勝手な想像的内容となりますので、予めご了承ください。
各グリーン車のドアから乗った際の、ドアに近い周辺の座席状況をみる
中央線快速グリーン車は4・5号車の位置に組み込まれ、現在の4号車~10号車は6号車~12号車に変わります。
グリーン車の乗降ドアは、
① 4号車の東京側ドア
② 4号車の大月側ドア
③ 5号車の東京側ドア
④ 5号車の大月側ドア
以上の4か所になります。
どのグリーン車ドアの着席確率が高いかを、ここでは便宜上、上記①~④の符号で考えます。
① 4号車の東京側ドア
12両編成全体から見るともっとも東京寄りの位置で、編成中央から見るともっとも離れた位置になります。
3号車側に2列、計8席のミニ個室があると見受けます。
5号車側は、2階建て部分で、展望性に優れる2階と、駅に停車時はホーム乗客の足元が目の位置になる1階があります。
写真で見る限り、2階席は計10列40席、1階(階下)席は計10列ですが座席の窓を見ると片側一列が壁になっていて、38席と見受けます。
② 4号車の大月側ドア
5号車側には座席がなくトイレ、乗務員室・業務用室が設けられていると見受けます。
他の連結部、いわゆるミニ個室はそれぞれ2列、8席あると思われる中、この4号車の大月側(5号車寄り)だけ座席がなく、着席の確率は8人分減るイメージがあります。
③ 5号車の東京側ドア
①の、4号車の東京側ドアと、座席条件としては同じ状況です。
4号車側に2列、計8席のミニ個室。
中央部は2階建て部分で、2階は10列40席、1階(階下)は計38席と見受けます。
④ 5号車の大月側ドア
12両編成全体から見るともっとも大月寄りの位置で、編成中央から見るともっとも中央に近い位置になります。
6号車側に2列、計8席のミニ個室は①、③と同じです。
中央部は2階建て部分で、2階は10列40席、1階(階下)は計38席ですが、片側2席をカットした位置は③の、東京側ドアの方であり、その分、着席率はもっとも高いと思われます。
結論 もっとも着席率が高いのは5号車の大月側ドア、階下側と考えます
以上のことからグリーン車内に入った後で、ドア付近を中心に、もっとも座席数が多く配置されているのは④の、5号車の大月側ドアと思います。
従って、5号車大月側のドアから乗るのがもっとも着席率が高いと考えます。
電車のドアが開いてから、2階側に上がる人、1階(階下)側に下りる人、8人用のミニ個室(平屋側)に向かう人、3方向に分かれます。
2階席と1階(階下)席ではその展望性から、2階の方が快適で爽快です。
そのため、最初に乗った人ほど2階席に向かうと思われます。
平屋側ミニ個室は8席しかないため、後の列から乗る人には着席率が下がります。
ただし荷物棚があって、車窓の眺めが自然な位置のため、隠れた人気があります。
また、隣のドアや隣の号車からこの位置に向かう人がいない点では、①の4号車の東京側ドアと、③の5号車の東京側ドアも含めて、平屋8人室は優れています。
1階(階下)側は車窓、とくに駅に停車中の際の視界が見劣りするため、人気の点では2階席と平屋席に及ばず、逆に言えば後から乗ってきた場合でも着席率は高いと言えます。
理論上は、5号車大月側ドアから階下室に向かった際の座席数は20席、5号車東京側ドアから階下室への座席数は18席です。
この理屈は4号車も同様です。
次点で、①の4号車の東京側ドアと、③の5号車の東京側ドアから乗るケースです。
両者とも電車内に入った後の座席配置状況は同じです。
もっとも着席率が低いのは、②の4号車の大月側ドアです。
5号車側連結部側に座席がないので8人分、他のドアから乗るよりも着席率が下がります。
以上の内容は、筆者側で各種情報から受けとめた内容であり、実際とは異なる可能性があるかもしれませんので、その節はご容赦ください。
また、5号車大月側ドアは、編成全体から見てもっとも中央位置に近いため、ホームで待つ人の列が長くなる可能性があります。
ホームで待つ人の列を基準に考えれば、①の4号車東京寄りドアがもっとも短いかもしれません。
5号車に乗務員室、業務用室?
WikipediaのJR東日本E233系電車の項で、番台別概説、0番台、編成構成の「その他設備」を見ると、4号車グリーン車は「WC、[洗]」、5号車は「[乗]、[業]」となっています。
4号車には洗面所・トイレ、5号車には乗務員室・業務用室があるという記載と思われます。
今回の拙記事では洗面所・トイレと併せて、乗務員室・業務用室も4号車と受けとめ、それを前提として書かせていただいておりますので、ご留意くださいますようお願いします。

※ 写真は本文と無関係です。