付属編成を久里浜側から成田空港側に変える効果
横須賀線、総武快速線(以下、「横須賀線」)電車は現在、E217系をE235系1000番台に置き換え中です。
基本編成1号車の前側のため、増1号車~増4号車としています。
グリーン車は東海道線と同じ4・5号車ですが、東海道編成よりも4両分、ホーム全体の中央側にずれて停車します。
グリーン車の乗客にはややこしく、望ましい編成順序とは言えません。
2022年4月5日付けJR東日本ニュース「バリアフリー設備の整備を促進します~ホームドアは整備を拡大・加速~」の中で、2031年度末頃までに東京の電車特定区間内のホームドア整備を目指すことが謳われています。
その際、普通車4扉化とグリーン車位置の共通化も要件になってきます。
前者は新型電車への置き換えと6扉車全廃でほぼ解決しましたが、後者は横須賀線電車がネックになります。
横須賀線は全編成E235系化完了後、ホームドア整備に取り組むと思われます。
その際、付属編成の基本編成11号車側(成田空港側)変更が東海道線等とグリーン車位置統一の絶好の機会です。
E235系11号車の電気連結器設置はその備えでしょうか。
現在、JR東日本が首都圏の電車置き換えを横須賀線E235系に集中しているのは、同線のホームドア設置準備で、E217系も付属編成位置変更をするのは耐用年数からして非効率です。
以下、余談ですが、基本編成のトイレを先頭11号車でなく、中間電動車6号車にしたのは異色ですが、付属編成位置変更後、普通車トイレが1・6・11号車となり、従来の1・10・11号車よりも片寄らない利点があります。
基本11両、付属4両の構成も、通常の10両&5両と比べて異色です。
逗子-久里浜間と君津、上総一ノ宮、佐倉・成田以遠は乗車率から5両よりも4両が適当との認識でしょう。
しかしながら、新製増備中なのに不見識な話ですが、久里浜側の4両事情を優先するよりも、東海道線、湘南新宿ライン、相模線等との共通性を優先し、10両&5両選択がよいのではと考えます。
いずれにしてもまず、横須賀線付属編成の増1~増4号車が12~15号車に変わる日を待ちたいと思います。