平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

最繁忙期料金の期日不統一の背景は

最繁忙期特急料金の導入時期と対象期日相違に見る一部JR間の非協調

 

混雑ピーク時の最繁忙期指定席特急料金設定について、JR東日本が2022年4月に導入後、2023年4月からJR東海JR西日本JR四国JR九州の4社も導入を決定しました。

最繁忙期の導入時期と料金割増の対象期日は、JR東日本と他のJR(JR北海道を除く)とで異なります。

1年遅れての実施と内容の不統一に、どのような経過があったのでしょうか。

以下、根拠のない勝手な憶測です。

 

◆導入時期がずれた経過

JR東日本に最繁忙期導入と2022年4月から実施したい旨の意向があった。

JR5社で見解をそろえてからにしてはとの考えもあったが、足並みをそろえるには2022年4月実施は困難だった。

JR東日本は2022年4月から最繁忙期開始を内定していた。

JR東日本の自社区間について他のJR4社は口を挟む筋合いではなかった。

その後、JR東海JR西日本JR四国JR九州の4社は2023年4月からの最繁忙期導入を決定した。

適用期間はそのJR4社で決め、JR東日本の最繁忙期対象期日の整合はしなかった。

 

JR西日本の割り切り

2022年時点でJR東日本が最繁忙期を導入したため、北陸新幹線の西側を受け持つJR西日本JR東日本と考え方を合わせた。

2023年からの東海道・山陽新幹線の最繁忙期について、JR西日本JR東海と合わせた。

北陸新幹線東海道・山陽新幹線とで最繁忙期が異なる点は割り切った。

在来線特急は「サンライズ」「しらさぎ」「ひだ」など、いずれもJR東海路線接続のためJR東海と合わせた。

JR四国JR九州はともに線路が接続するJR西日本と合わせた。

 

グリーン車、寝台車の最繁忙期導入時期は統一

最繁忙期の期日は異なるものの、グリーン車と寝台車の特急料金にも最繁忙期を適用することと、2023年4月導入開始についてはJR5社(JR北海道を除く)が一致した。

また、最繁忙期は特急料金が対象で、普通列車の指定席とグリーン車には最繁忙期はもとより、繁忙期を設定しないことも一致した。

 

◆自由席特急料金は最繁忙期でも閑散期でも一律で統一

自由席料金は最繁忙期、繁忙期、閑散期、いずれも年間同一のまま継続でJR全体が一致した。

閑散期は安く、最繁忙期、繁忙期は高くする考え方もあるが、指定席を前提とした料金変動との考えも一致した。

 

こんなところではないかと思いますが、あくまで空想話です。