E7系グランクラスよりも通常グリーン車の方が利用されるのでは?
2023年3月のJRダイヤ改正から上越新幹線列車がすべてE7系になります。
E7系はグランクラスの連結が売り物の一つです。
しかしながら上越新幹線「とき」「たにがわ」全列車で、グランクラスでの専任アテンダントによる飲料・軽食等のサービス(以下、「サービス」)を扱わないこととなりました。
東京-新潟が最速1時間29分という乗車時間の短さ。
以上の理由で、グランクラスにさほどの利用が見込まれないためと考えられます。
それを承知で上越新幹線E7系全編成にグランクラスを連結したのは、北陸新幹線運用も考慮したからでしょうか。
北陸新幹線「かがやき」はグランクラスのサービスをしています。
逆に言えば北陸新幹線を含めて、グランクラスのサービスを継続しているのは「かがやき」だけです。
グランクラスでは「特別なおもてなし」「季節ごとに厳選した食材を用いた、選べるメニュー」等の宣伝をしています。
上級座席と接客サービスが売り物ですが、北陸・上越新幹線では「かがやき」以外の列車は接客部分を捨てました。
接客のない分、料金は2,090円値下げしています。
しかし接客サービスのないグランクラスにどれほどの意義、価値があるでしょうか。
北陸新幹線敦賀開業時に「はくたか」のグランクラスサービス復活を考慮しているなら、上越新幹線のグランクラスは理解できます。
しかし「かがやき」のための全編成グランクラス連結では非効率です。
サービスのないグランクラスは短区間列車の「たにがわ」「あさま」「つるぎ」と、各駅停車型「とき」にとどめ、速達型「とき」と長距離列車の「はくたか」はグランクラスのサービスが望まれます。
北陸・上越新幹線でグランクラスサービスのない列車比率が高いならば、通常のグリーン車に変更した方が、列車全体の乗車率が向上するのではないでしょうか。