中央線快速の普通車へのトイレ設置と6号車位置の背景を想定しました
中央快速線E233系をグリーン車付き12両編成実施が当初計画より遅れています。
現在のところ2024年度末とも言われますが、また変わっていくかもしれません。
今回は、快速用E233系の普通車にもトイレを1両だけ設置したことと、その位置を6号車にした背景を勝手に想定してみました。
東京-大月は特快で約1時間40分、東京-青梅は約1時間10分の所要時間です。
また、高尾以西を受け持つ211系はトイレ付きです。
1時間以上という乗車時間の長さゆえのトイレ設置の配慮かと言えばそうではなく、グリーン車2両の増結にあたり、グリーン車だけにトイレを設置すると普通車の乗客も使用することを避けたためと考えられます。
国鉄時代の113系、115系、415系など、長編成の通勤電車のトイレ位置は、モーターのない先頭車又は中間の付随車としていました。
モーターのある電動車は床下機器が多いため特急・急行電車は別として、近郊形電車はモーターのない付随車がトイレ設置号車でした。
列車形式で言えばクハ(先頭車)、サハ(中間の付随車)でした。
中央快速で普通車にトイレなら何号車にするかですが、国鉄時代に倣えば先頭車の1号車又は12号車です。
次の候補としては8両+4両の分割編成を考慮し、中間に運転台がある8号車又は9号車です。
9~12号車の付属編成にトイレがあっても、1~8号車の基本編成にないのでは本末転倒なので1号車又は8号車となります。
12両編成で1号車のみでは12号車側から遠すぎて不満が出るため、1編成に1箇所(グリーン車を除く)なら8号車が無難な位置となります。
従来からの例に倣って8号車にするところを、あえて6号車にしたのは、12両編成の中央位置だからでもありますが、1号車側の利用者が4・5号車のグリーン車のために、3号車から6号車に辿り着いた所に設置するのが望ましいという結論と思われます。
それなら1号車とか、付随車の9号車にもトイレをという話になりますが、もともとトイレを想定していない中央快速線でのグリーン車増結によって、普通車でも1両は設けた方がいいとの配慮でしょう。
逆に言えば中央快速の普通車トイレは1両でよいという考え方です。
蛇足ですが、横須賀線のトイレは、E217系普通車では1・11、増1号車でした。
E235系では1・6、増1号車に変わりました。
横須賀線の場合は1号車にトイレがあるので、グリーン車を乗り越えて6号車に行く必要はありません。
そこが中央快速と異なりますが、11号車でなく6号車を選択した共通性は興味深い?ことです。
(※2022年10月10日と10月30日の横須賀線の拙記事でも触れています。)