平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

E259系デザイン変更に込められたJR東日本の趣旨を読む

空港アクセス以外の利用、255系置き換え、汎用型特急編成確保の3点がポイントと考えます

3月24日付け、JR東日本プレスリリースで「特急『成田エクスプレス』の車両デザインをリニューアルします」とのニュースがありました。

空港連絡特急「成田エクスプレスE259系が今回、どのような背景で車両デザインのリニューアルに至ったのか、JR東日本の立場に立って考えてみました。

毎回のことですが、何の根拠もない勝手な想像ですのでご了承ください。

 

今回の説明文から以下の内容が印象として残りました。

新生E259系としての進化をコンセプトとすること。

成田エクスプレスが通勤やレジャー等でも利用されるなど、時代と共に利用の目的が多様化していること。

先頭車両の前面、側面に、利用される様々な場面や移り変わる沿線地域の風景を映し込むこととしたこと。

また、空港アクセス特急に限らない多様化した利用目的に合わせた都市間輸送特急を表現したこと。

さらに、時代の変化に対応し持続して進化を遂げる表現をしたこと。

 

こうして読むと、「成田エクスプレス」は空港アクセスだけでなく都市間輸送も果たすことと、E259系が他の路線の都市間輸送役も担うことを感じさせます。

 

今回の車両デザインリニューアルの趣旨は以下3点と考えます。

(1)空港利用客以外は不可のイメージから脱却 → 東京-千葉の利用促進

成田エクスプレス」は成田空港乗降客以外は乗るべからずの印象を受ける列車です。

そこから脱却し、東京-千葉や東京-大船の区間だけであっても乗れるというアピールを持たせていると思います。

(2)房総特急255系E259系で置き換え

255系は30年経過しているため今後、置き換えが予想されます。

E257系は「草津・白根」「あかぎ」充当により、車両数に余裕がなくなりました。

しおさい」「わかしお」「新宿さざなみ」の255系E259系で置き換えると予想します。

(3)E259系に汎用型特急の役割も持たせ、他路線での臨時特急でも運用

汎用型特急と言えばE257系ですが車両数に余裕がないとはいえ、E257系の追加新製は長期的に見て得策と言えません。

多様化した利用目的に合わせた都市間輸送特急として余剰のE259系と後述の255系による、高崎・東北・東海道・中央の各線の臨時特急充当が想定されます。

 

255系は汎用型臨時特急に充当と予測

255系は全5編成が汎用型の臨時特急充当に変わると予測します。

255系30年の余命から見てコンセント改造はせず、臨時特急に充当と思われます。

 

E259系のリニューアルは先頭車両の前面、側面だけ?

E259系は以前、「マリンエクスプレス踊り子」として東京-伊豆急下田で走っていました。

空港アクセスデザインのままの「踊り子」充当だったため外観、車内ともリゾート地、伊豆への行楽の雰囲気は生まれず、しかもA特急料金なので好評とはいえなかった印象があります。

今回のE259系リニューアルは先頭車両の前面、側面デザインの話であることから、車内のリニューアルは対象外と感じます。

マリンエクスプレス踊り子」に限らず、他方面の都市間輸送に充てるなら、先頭車の前面と側面の外見変更だけではさほど効果は出ないのではないでしょうか。

空港アクセス列車一筋から脱却するならば、車内側のリニューアルも必要と考えます。