平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

因美線智頭駅100周年記念入場券企画 智頭急行には他人事?

同じ智頭駅同士、相互乗り入れ協調路線なら智頭急行も後援を

JR西日本は、因美線智頭駅が2023年6月5日の開業100周年を記念してオリジナル記念入場券を発売する旨、ニュースリリースしました。

表(おもて)面に智頭町森林セラピーイメージキャラクター「もりりん」、裏面に特急「はくと」「いなば」のヘッドマークをデザインしたB型硬券入場券と、両特急の先頭部イラスト、走行写真を入れたオリジナル記念証との組み合わせです。

この2点セットを通常の入場券料金150円で発売するサービス内容で、6月5日からJR智頭駅みどりの窓口で1,000枚限定発売する内容です。

 

智頭駅の1日の乗降人員は1,268人、智頭急行は55人(2020年)、智頭町の人口は6,572人、2,683世帯(2021年4月1日現在の住民基本台帳人口)の状況ですが、1923(大正12)年6月5日開業後の智頭駅100周年は町にとって歴史の一つであり、明るい話題です。

 

そんな中で、智頭町と智頭急行のホームページを見ると、2023年5月24日現在では、JR智頭駅100周年のことには何も触れていません。

6月になればこの話題に触れるのかもしれませんが、いささか残念であり、寂しい感じがします。

過去の話題として、智頭町の2022年6月27日付け報道提供資料で、因美線開通・那岐駅舎90周年記念式典の掲載は見られます。

那岐駅は1932(昭和7)年7月1日に因美線全線開通と同時に開業以来、90年に渡り、利用者や地域住民にとって無くてはならない駅舎としての機能を果たしてきたことや、因美線開通と那岐駅舎開業90周年を記念し、2022年7月2日に同駅で式典を行なった旨の内容です。

今回の智頭駅100周年について、同町としての今後の広報や記念行事等は不明ですが、民間のJRの話題とはいえ、町の代表駅として少なくとも対外的にPRしてもよいのではないかと感じます。

 

一方、智頭急行はどうでしょうか。

因美線智頭急行は協調体制路線です。

京都と岡山から鳥取への速達路線として両路線は一体であり、必要不可欠な関係にあります。

今回、JR西日本の駅の話題とはいえ、JR西日本だけの単独企画、宣伝をするのは妙な印象も受けます。

智頭急行JR西日本と共催、協賛、協調、後援のいずれもないのでしょうか。

同じ智頭駅でありながら、100周年はあくまでJR西日本の駅の話であり、直接的には無関係という割り切り、縄張りでしょうか。

それともJR西日本側での割り切りでしょうか。

あるいは、どちらかが話を持ち出したものの、結果としてJR西日本単独になったのか、憶測の域を出ませんが、JR西日本の5月22日付け「智頭駅開業100周年記念入場券の発売について」のリリースの中では智頭急行の文字は見当たらなかったところです。

 

今回の記念入場券の裏面やオリジナル記念証には、JR西日本所属の「スーパーいなば」と智頭急行所属の「スーパーはくと」のヘッドマークや、両特急の列車正面の顔のイラスト、列車走行写真が添えられています。

特急のヘッドマークやイラスト、写真の中では両社が協調しているとも言えますが、同じ智頭駅、相互乗り入れの間柄として、智頭急行は今回の入場券企画に最小限、後援を行なってもよかったのではないかと感じました。

 

※写真は本文と無関係です。