平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

JR西日本「うれ『し』ート」は「うれ『シ』ート」の方が馴染みやすいのでは?

「うれしート」よりも「うれシート」の方が自然に受け入れやすい文字表現

「うれし―ト」は、2023年10月23日から関西線(大和路線)とおおさか東線で、平日朝の通勤通学時間帯で、加茂・奈良→大阪方面行き一部列車の最後部1号車を半車指定席化した指定席の愛称です。
有料座席サービス「うれし―ト」が導入されてから2か月以上が経過しました。
ネットの情報を見る限りでは、「うれし―ト」の評判は全般的に上々と感じました。
 
「うれし―ト」については、拙ブログ2023年8月26日付け「大和路線おおさか東線 Aしーとでなく『快速うれしート』とした背景を考える」で触れさせていただきました。
その中で、「うれしート」の文字表記を「うれシート」とすること、「し」は平仮名よりもカタカナにした方がよいことを書きました。

文字を見ずに「うれしーと」と耳で聞いただけの時、「しーと」の部分が耳に残るかと思います。

「うれしい」と「シート」の合成であることは誰にも分かると思われます。

「うれしいシート」→「うれしーと」→「うれシート」という流れでこの固有名詞を受け入れていくのが一般的な理解かと思います。

 

その意味で、現在の「うれしート」は受けとめにくいイメージがあります。

「嬉しい」「嬉しいと、楽しい」といった「うれしい」を前面に出したかったものと察します。

「うれしい」→「うれしー」→「うれしーシート」→「うれしート」という流れかと思います。

 

しかし一般的に見て、「うれしーシート」を合成するならば「うれしート」よりも「うれシート」のほうが馴染むと思われます。

「うれシート」では「売れシート」(シートを売れ)のようにも受け取られ、「嬉しい」が伝わらないから駄目ということでしょうか。

とすれば、「うれしーと」または「ウレシート」のように、全部平仮名またはカタカナの方がまだ馴染むのではないでしょうか。

 

少なくとも現在のような平仮名とカタカナの併用の発想ならば、末尾の「ト」の一文字だけをカタカナにするよりも、「シート」の3文字をカタカナにした「うれシート」のほうが馴染むと考えます。

 

実際のところ、数多くの鉄道ブログやYouTubeを見ると、「うれしート」でなく「うれシート」と誤表記しているケースが案外多く見られます。

最近でも2024年1月3日付けの、ある鉄道関係のニュース記事の中でも「うれシート」と誤って表記しているケースがありました。

入力時の単なる誤変換ではありますが、「うれしート」よりも「うれシート」の方が自然だから、ついそのように表現してしまったのではないかとも感じられます。

 

「うれしート」列車ののれんや広告には「快速うれしート URESEAT」と表現されています。

「URESEAT」を素直にひらがな・カタカナ表記したとすれば、「うれシート」と表現する方がむしろ自然に感じます。

「URESEAT」のローマ字表記を見て最初から「うれしート」と書く人は少ないと思われます。

 

余談ですが、民間商品にも同名の物があったようで、「し」の部分はカタカナの「シ」でした。

JR西日本には「うれしート」が今後、他の列車や路線にも拡大していくことが期待されますが、拡大されるならばそれを機に「URESEAT うれシート」の表現に変更した方がよいのではないかと感じました。

 

※写真は本文と無関係です。