平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

田端-品川 山手線と京浜東北線同時発車ならどちらが速いか?

諸説ある中、山手線と思っている理由の話です

田端-品川は山手線と京浜東北線の並走区間です。

とくに田端-田町では真横に並走するので、自分の乗っている電車の方が先に走ると競争に勝ったようで、気分が良くなるのは不思議なものです。

1秒急いで何になるとはいえ、負けたくない競争心の心理が働きます。

 

山手線と京浜東北線のどちらが速いかは、ネットを見ると様々な説があります。

日中の京浜東北線は快速設定なので除外して、それ以外の各駅停車の時間帯はどうでしょうか。

両路線共通の103系10両編成時代なら比較しやすい条件下でしたが、現在は条件が異なってきています。

その条件の違いを整理してみます。

 

山手線と京浜東北線の状況比較

〇 山手線はホームドア整備済み。京浜東北線は一部、ホームドアのない駅が残っている。

ホームドア開閉に時間を要しない駅がある点では、京浜東北線の方が駅停車時間は短いことになる。

〇 山手線は11両編成。京浜東北線は10両編成で、山手線の方が輸送力がある。

その分、混雑率も京浜東北線よりは減る。

〇 山手線はE235系京浜東北線E233系で、山手線の方が最新形式。

〇 山手線は都心のみの走行。京浜東北線は大宮から大船まで郊外も走行。

山手線の方が郊外型でない分、着席率が高い。

〇 田端-品川以外の区間において、山手線は地下鉄接続駅が多い点で混雑は地下鉄にも分散するが、京浜東北線は地下鉄接続駅が少ない点で混雑しやすい。

〇 山手線の方が本数が多く、京浜東北線は山手線の本数よりも少ない。

その分、京浜東北線の方が混雑しやすく、乗降時間を要し、発車まで時間を要する。

〇 京浜東北線北行(大宮方面行き)は、高輪ゲートウェイ→田町で山手線をまたいで、田町から田端まで山手線と同時方向、同時ホームとなる。

山手線を超える分、曲線と勾配があって山手線より速度が下がる。

 

以上から見ると、山手線の方が京浜東北線よりも混雑が分散される面が多く、その分、停車時間が短くなって、山手線の方が速いように感じられます。

 

駅構内の線路配置が直線状の山手線の優位性

これは筆者の持論です。

山手線は内側、京浜東北線は外側の線路配置です。

それゆえに駅の線路構造は、山手線は直線、京浜東北線は曲線にならざるを得ません。

山手線は駅構内進入時、線路配置が直線状の分、停車位置先端まで見通すことができ、ブレーキをかけるタイミングが京浜東北線よりは遅くて済むように感じます。

京浜東北線は駅進入時にホーム先端を見通すことはできません。

その分、ブレーキをかけるタイミングが山手線より早いように感じられます。

単なる錯覚だとか、そんなことは全体の速さや遅さに関係ないという人も多いでしょうが、それが各駅で重なる結果、山手線の方が速いと筆者は思っています。

ゆえに山手線に乗る方が多くなっています。

着席率が高いことも山手線に足が向く理由です。

 

並走時の乗り比べ

いささかひいき目かもしれませんが、山手線電車の最後部車両に乗って、京浜東北線より先に発車すると、山手線電車が加速を終えた頃、左手から京浜東北線が加速してきて、京浜東北線が追い抜きます。

しかし京浜東北線の先頭車両が山手線の先頭車両を追い抜くには至らず、京浜東北線が加速を終えた時点で山手線が先に次の駅に到着します。

京浜東北線の先頭車に乗っていると、先発の山手線の中間号車付近まで行くものの、次の駅に近づくこともあって結局、山手線を抜くことはできない光景を体感します。

 

逆に京浜東北線が先に発車の場合、遅れて発車した山手線も同じ光景が展開しますが、乗降客数の多さか、停車時間の調整か、停車に余裕をみた定時の時間か、定かではありませんが、駅の停車時間が京浜東北線の方が長いことが多く、山手線電車が京浜東北線に徐々に迫っていき、最終的に京浜東北線より先に行くケースが見られるのは、こちらの単なる思い入れでしょうか。

駅構内線路の、山手線の直線、京浜東北線の曲線の違いによる駅ごとの積み重ねも時間差の一要素ではないかと思います。

 

単なる山手線への思い込みであっても

異論を承知の上で、自己体験の範囲内での印象から書かせていただきましたが、筆者の単なる山手線への思い込み、京浜東北線の遅いイメージが先入観となって客観的な事実を検証せずに、勝手に描いているだけかもしれません。

筆者は別に京浜東北線を嫌っているわけではありません。

スカイブルーの車体ラインは、とくに夏は気持ちよく感じます。

京浜東北線の方が全般的に、平均的に速いという人がいても異論はありません。

列車によって違うと言えばそのとおりですが、話はそこで終わってしまいます。

速さの乗り比べ、その背景分析も鉄道趣味のうちということで、明確な根拠のある内容でなく、単なる雑感ですのでご了承ください。