平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

京成3200形は6連を4両+2両、8連を4両+4両で組成するか

6連を4+2、8連を4+4で組成時の中間運転台車両の10席減は痛手ですが

昨日の「京成3200形イメージ図に見る期待と一部残念な箇所」の続編です。

乗りものニュース 、2024年5月21日付け「 京成線が『新車』導入で大変化!? 『つないだり切り離したり』柔軟な車両に どう運用するのか聞いた」を拝見しました。

記事の一部を引用させていただきます。

 

(以下引用)

2両単位で柔軟に編成車両数を変更可能にすることで、輸送需要に見合った効率的な走行エネルギーを実現できる車両になります。

~中略~

 京成電鉄によると、3200形は従来の車両と異なり、1編成あたり4両、6両、8両に変更できる車両になるそう。そうした車両を導入する理由については「新型コロナウイルスのような一時的な需要の減少や将来的な旅客需要の変動に、よりフレキシブルに対応するため」(同)と話します。

~中略~

最初の3200形は6両で落成しますが、2両編成と4両編成に分割することができるといいます。今後は2両編成と4両編成を組み合わせて6両編成や8両編成を組成し、柔軟な運行を想定しているそうです。京成では8両固定編成の3100形の導入が続いてきましたが、今後は大きく変化することになります。
(以上引用)
 

3200形が「2両単位で柔軟に編成車両数を変更可能にすることで、輸送需要に見合った効率的な走行エネルギーを実現できる車両に」「新型コロナウイルスのような一時的な需要の減少や将来的な旅客需要の変動に、よりフレキシブルに対応するため」という導入趣旨は理解します。

その結果、8両編成を4両+4両、6両編成を4両+2両、4両編成を2両+2両で組成できる編成両数の自由度は大きいと思われます。

 

4両編成(2両+2両)、6両編成(4両+2両)組成時の中間運転台車両の座席減

ただし、中間に運転台が入ることにより、その中間車では1両あたり10人分の座席が減ります。

JR東日本の中央線、京葉線E233系で、基本編成6両と付属編成4両で組成した編成を見れば、中間に運転台のある車両では、10両固定編成に比べて12人分の座席が減っています。

東海道、横須賀、総武快速、東北、高崎、常磐各線のE231系E233系E531系の15両編成時の10・11号車も同様です。

その意味では京成3200形においても、中間に運転台が入った車両において、固定編成と比べて10人~12人の座席減少はフレキシブルに組める編成の自由度の見地から、利用者側も理解していく必要があるのかもしれません。

ただしJR東日本の20m車15両と、京成の18m車4両、6両とでは座席数が違います。

18m車での4両、6両編成という、元々座席数の限られた編成において、中間運転台車両に乗ると1編成あたりでさらに計20席減るのは着席率から見ると痛手です。

 

その意味で、京成3200形の乗務員室背後の片側2人掛け座席の撤去は、運転士背後の窓面積の半減化、助士席側窓の小窓化と併せて残念な姿勢に思います。

この2人掛け席があれば中間に運転台がある編成でも、1編成で計20席減から計12席減に抑えることができます。

前面展望性は置くとしても、乗務員室背後の2人掛け座席だけは設置できないだろうかと再考を願いたいところです。

 

3200形6両は4両+2両で登場するか?

「最初の3200形は6両で落成しますが、2両編成と4両編成に分割することができるといいます。」という部分で、二つの解釈があります。

今回の編成が、2両編成と4両編成を合わせた6両編成で登場するということでしょうか。

それとも、今回は中間に運転台のない6両編成で登場するが、今後の新製においては2両編成と4両編成を合わせた6両編成も登場する、あるいは3200形は2両編成と4両編成に分割もできる特性を持つという一般論的な意味あいでしょうか。

 

3200形8両編成に中間運転台のない編成は造られるか?

「今後は2両編成と4両編成を組み合わせて6両編成や8両編成を組成し、柔軟な運行を想定しているそうです。京成では8両固定編成の3100形の導入が続いてきましたが、今後は大きく変化することになります」という箇所ですが、今後は編成両数自由度のない3100形でなく自由の利く3200形で進むという方向性に加えて、8両でも固定編成でなく4両+4両、6両+2両の編成になり、中間に運転台のない8両編成の3200形はないということでしょうか。

アクセス特急などでも8両固定編成がずっと続くとは限らないということで、3100形8両の固定編成を捨て、3200形は最大でも6両編成単位までで、4両+4両、6両+2両の思想でしょうか。

3200形の興味関心は尽きないところです。

 

(※ 記載にあたり、乗りものニュース 、2024年5月21日付け「 京成線が『新車』導入で大変化!? 『つないだり切り離したり』柔軟な車両に どう運用するのか聞いた」を一部引用及び参考にさせていただきました。)