平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

青春18きっぷでどこへ行く?2024夏 今後変化がある?ローカル線乗車計画

将来の路線の在り方や新線建設で話題の路線や、電化設備維持の可否可能性のある計5路線を青春18きっぷで訪問するJR東日本地区5コース案です

青春18きっぷの2024年夏の発売が公表されたことを受け、いろいろな旅行計画案が浮かんできます。

その中で今回は、一部区間について将来の在り方が話題の吾妻線久留里線阿武隈急行の3路線を中心に、今後の新線建設により現在線の存廃が気にかかる山形新幹線奥羽線)福島-米沢間と、列車本数削減で電化設備維持に今後議論の出そうな中央線辰野-塩尻を加えた5路線を、青春18きっぷ5回分で乗車する計画を考えてみました。

時刻の「:」は略させていただきます。

 

(1) 吾妻線長野原草津口-大前乗車

吾妻線は大前までで終わっていますが、かつては長野駅の10.8キロ先、豊野まで延伸の夢がありました。

長野原草津口-大前13.3キロの2022年度輸送密度は263人で、この区間の今後について、JR東日本と沿線自治体による検討会議が2024年5月に開かれました。

大前の手前、万座・鹿沢口にはかつて特急が乗り入れていましたが、現在は普通列車のみの発着になりました。

吾妻線乗車後は、将来性議論はないものの、特急全盛期からの栄枯盛衰を感じる、輸送密度1,296人の北越急行との組み合わせで計画しました。

【コースの一例】

東京620発→高崎線→高崎815着、818発→吾妻線→大前1041着、1050発→吾妻線→渋川1225着、1228発→上越線→水上1309着、1332発→六日町1437着、1450発→北越急行直江津1602着、1607発→北越急行→越後湯沢1730着、1752発→上越線→水上1834着、1844発→高崎1948着、2007発→高崎線→東京2201着

(補足)

吾妻線大前駅からの帰路で、岩島駅下車、徒歩約40分の「吾妻峡レールバイク アガッタン」があります。

2014年に廃線となった岩島-長野原草津口の一部区間を自転車型トロッコで行くもので、大前までの全線乗車とトロッコの組み合わせで一日を過ごす方法もあります。

 

北越急行の運賃は別払いです。

その意味では、北越急行がフリー区間に含まれる「北海道&東日本パス」の方が向いているコースかもしれません。

 

(2) 久留里線久留里-上総亀山乗車

久留里線32.2キロのうち、久留里-上総亀山9.6キロの2022年度の輸送密度は54人で、JR東日本が地域と同区間の今後を協議中です。

【コースの一例】

東京651発→上野東京ライン→上野656着、716発→常磐成田線→成田834着、840発→成田線→松岸949着、951発→総武線→成東1037着、1049発→東金線→大網1106着、1109発→外房線→上総一ノ宮1130着、1140発→外房・内房線→木更津1511着、1553発→久留里線→上総亀山1659着、1715発→久留里1733着、1744発→木更津1828着、1832発→内房線快速→東京1908着、1912発→京葉線→東京2003着

(補足)

下総→外房→内房→京葉で房総半島を一周しながら、最後に久留里線に乗車するコースです。

成田線我孫子-成田と、京葉線蘇我-東京を加えているのは、千葉県全体の房総外周の夢を描いたものです。

朝6時前に東京駅を出て逆に回るコースもあり、その場合は久留里線上総亀山への列車時間から、京葉線での東京は5時51分(土曜・休日は5時48分)となります。

 

(3) 阿武隈急行全線乗車

阿武隈急行宮城県と沿線自治体で今後の存廃論議が出ている路線で、2021年度の輸送密度は1,075人でした。

阿武隈急行と、東日本大震災の復興を常磐線列車の車窓で見ながら東京へ戻るコースで計画しました。

【コースの一例】

東京707発→東北線→宇都宮858着、912発→黒磯1004着、1022発→新白河1045着、1051発→郡山1131着、1141発→福島1227着、1249発→阿武隈急行→梁川1319着、1351発→阿武隈急行→槻木1434着、1440発→東北線→岩沼1445着、1504発→常磐線原ノ町1609着、1620発→水戸1934着、1940発→上野2146着、2154発→上野東京ライン→東京2201着

(補足)

阿武隈急行の運賃は別払いです。

 

(4) 中央線(通称:辰野支線)辰野-塩尻乗車

9往復まで削減された中央線の支線、辰野-塩尻の2022年度の輸送密度は433人です。

今後は電化設備の見直しも考えられます。

電化設備を行く電車乗車体験を今のうちにしておく趣旨で計画したものです。

辰野支線のあと、篠ノ井線しなの鉄道小海線善光寺平と八ケ岳の雄大な車窓展望を見ながら帰路につきます。

【コースの一例】

東京554(土曜・休日は601)発→中央線快速→高尾703着、707発→甲府838着、850発→岡谷1034着、1042発→中央線辰野支線→辰野1053着、1100発→中央線辰野支線→塩尻1125着、1157発→篠ノ井線→松本1214着、1230発→篠ノ井1333着、1358発→しなの鉄道→小諸1453着、1500発→小海線小淵沢1732着、1745(土曜・休日1738)発→高尾2008着、2009発→東京2110(土曜・休日2106)着

(補足)

しなの鉄道の運賃は別払いです。

 

(5) 奥羽線山形新幹線)福島-米沢乗車

奥羽線山形新幹線)のうち、庭坂-関根間の板谷峠を約23キロの新トンネル建設により時速200キロ以上の運転で時間短縮する計画があり、2040年代の完成を見込んでいます。

利用が少ないということで、途中の赤岩駅は2017年から通過扱い後、正式廃止されているほか、板谷と大沢の両駅も冬季は通過となっています。

新線開通はまだ先の話ですが、開通と引き替えに庭坂-関根の現在線は廃止の可能性があります。

山形からは仙山線仙台経由で東京へ戻りますが、全区間普通列車乗り継ぎは無理で、郡山-大宮だけ最小限の新幹線乗車としています。

【コースの一例】

東京707発→東北線→宇都宮858着、912発→黒磯1004着、1022発→新白河1045着、1051発→郡山1131着、1141発→福島1227着、1251発→奥羽線山形新幹線)→米沢1337着、1340発→山形1428着、1508発→仙山線→仙台1633着、1700発→東北線→福島1823着、1845発→郡山1933着、1949発→東北新幹線「やまびこ64号」→大宮2047着、2058発→東京2130着

(補足)

東北新幹線郡山-大宮の運賃・料金は別払いです。

 

以上ですが、これらのうち一部でも夏の青春18きっぷの計画に組み入れていただけるものがあれば幸いです。

 

※ 写真は本文と無関係です。