平行普通列車

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「北海道&東日本パス」が「青春18きっぷ」よりも得をする6点

青春18きっぷ」にはない「北海道&東日本パス」で得をする特徴と使い方とは?

2024年6月11日付けで拙「青春18きっぷ2024年夏の発売有無はいつ分かるか?」を書かせていただきましたが、2024年6月18日に発売「有」が分かったという結果でした。

公表が遅れた理由や経過は不明ですが、ともあれ発売されてよかったと思います。

また、翌日の6月19日には、JR北海道JR東日本から「北海道&東日本パス」の発売もニュースリリースされました。

今回は、青春18きっぷに比べて知名度や利用が少ないと思われる北海道&東日本パスの方に焦点を当て、北海道&東日本パス青春18きっぷより有利になる使い方を中心に整理してみました。

 

北海道&東日本パスの前提要件】

〇 1人で連続7日間以内の乗車であること

〇 JR東日本及びJR北海道の路線が対象であること

 

北海道&東日本パス青春18きっぷよりも得なこと】

(1) 7月1日~7月19日と、9月11日~9月30日も乗れること

→ 青春18きっぷの発売期間は7月10日~8月31日、利用期間は7月20日~9月10日です。

北海道&東日本パスの発売期間は6月20日~9月24日、利用期間は7月1日~9月30日です。

→ 青春18きっぷでは購入できない9月11日以降でも、北海道&東日本パスは9月24日まで購入できます。

★ 青春18きっぷでは乗車できない9月11日以降でも、北海道&東日本パスは9月30日まで乗車できます。

 

(2) 自動改札機を通れること

→ 青春18きっぷは乗降する駅では有人改札口での入出場で、自動改札機への切符投入はできません。

★ 北海道&東日本パスは自動改札機に切符を投入して入出場ができます。

→ 有人改札口が混雑したり、乗客と駅員との話が長くなった状態の時、入出場に時間がかかることがあります。

自動改札機で通過できることは時間節約にもつながります。

 

(3) 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道北越急行にも乗れること

→ 青春18きっぷ青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道北越急行の運賃は別払いです。

★ 北海道&東日本パスはこの3路線の運賃は不要です。

 

(4) 小児用があること

→ 青春18きっぷは小児用がなく、小児のみの乗車でも大人と同額の12,050円です。

★ 北海道&東日本パスは小児用があり、小児のみの乗車は大人(11,330円)の半額の5,660円です。

 

(5) 北海道新幹線新青森新函館北斗の移動が効率的なこと

→ 青春18きっぷの本州-北海道移動は、北海道新幹線奥津軽いまべつ木古内に特定され、北海道新幹線オプション券は2,490円です。

→ 奥津軽いまべつ駅の停車列車は7往復です。

→ 津軽線蟹田奥津軽いまべつは、代行バス、わんタクになります。

奥津軽いまべつ停車の新幹線との接続は事前の綿密な計画が必要です。

★ 北海道&東日本パスは、新青森新函館北斗の乗車で特定特急券4,000円で乗車でき、本数-北海道の移動は効率的です。

→ 新青森新函館北斗北海道新幹線の定期列車は13往復あります。

 

(6) 元々、青春18きっぷを購入する予定で、乗車路線がJR東日本(またはJR北海道)のみで、乗車日が連続7日間のうちの5日間利用の範囲であった場合は、北海道&東日本パスの方が安いこと

→ 一例として、青春18きっぷを使って、東京から日帰りで、8月1日に東海道線、同2日に中央線、4日に高崎線、5日に東北線、7日に房総方面への往復に利用すると仮定します。

この場合、青春18きっぷは5回分使用12,050円(一日当たり2,410円)となります。

★ これと同じ日程で、北海道&東日本パスを使った場合、5回分使用11,330円(一日当たり2,266円)となります。

→ 北海道&東日本パスの場合、連続7日間なので、上記の例で8月3日と8月6日の計二日間は乗車しない分、もったいないと思いがちですが、それでも一日当たり2,266円相当となり、青春18きっぷの一日当たり2,410円よりは安い単価になります。

→ しかも北海道&東日本パスの購入額11,330円は、青春18きっぷの12,050円よりも、購入時点ですでに720円安くなっています。

→ なお、北海道&東日本パスは11,330円だから、7日間で除算すると一日当たり約1,619円、5日間利用では8,095円であって、差引3,235円損をする、一日当たりの単価は1,619円から2,266円へと上がるではないか、という考え方ではありません。

あくまで連続7日間の範囲の中での計5日間乗車で、青春18きっぷ12,050円とを比較した場合に北海道&東日本パス11,330円の方が安価ということです。

 

(補足)JR東日本のみ、JR北海道内のみ、指定の第三セクター3路線のみの利用でも使えます

→ 青春18きっぷは全国、JR6社の路線に自由自在に乗れるのが強みです。

★ 北海道&東日本パスは、この切符の名称から、本州から北海道に行くときの切符と思いがちですが、JR東日本の路線だけの連続7日間、JR北海道の路線だけで連続7日間でも使えます。

→ 7日間を、青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道で青森-盛岡の往復だけでの活用も可能(北越急行も同じ)です。

 

北海道&東日本パスの利用ポイント

北海道&東日本パスは、JR東日本(またはJR北海道)管内の乗車、連続7日間の中での利用、自動改札機通過可能という点が特徴です。

その条件に適うならば、青春18きっぷ購入の前に、北海道&東日本パスはお薦めできます。

 

青春18きっぷの利点と課題

こうしてみると、青春18きっぷで、7月20日~9月10日、計53日間の利用期間内で5日間を任意に決められ、他のJR4社(JR東海JR西日本JR九州JR四国)路線にも乗車可能、2人以上での同時使用も可能な点は強みです。

2人以上での同時使用が逆に、自動改札機の駅では有人改札口を通過するしかない結果となりました。

青春18きっぷ誕生の1982年当時、駅の改札口は有人の時代でした。

自動改札機をいかに通過させられるかが合理化、効率化を進めるJRグループの、また利用者に対しても今後の課題となりそうです。